

端的に言えば噤むの意味は「口を閉じて黙ること」だが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。
ドラマやアニメなど、数多くの映像字幕を作成した経験があるNagiを呼んだ。一緒に「噤む」の意味や例文、類語などを見ていくぞ。

解説/桜木建二
「ドラゴン桜」主人公の桜木建二。物語内では落ちこぼれ高校・龍山高校を進学校に立て直した手腕を持つ。学生から社会人まで幅広く、学びのナビゲート役を務める。

ライター/Nagi
映像翻訳スクール出身。翻訳、チェッカー以外にも、CC字幕(クローズドキャプション)の制作多数。言葉を文字で表現する「字幕」の世界に数多く触れてきた経験を活かして、分かりやすく解説する。
「噤む」の意味や語源・使い方まとめ

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「噤む」の読み方は「つぐむ」です。「噤」という字が難しいですね。書くことができる人は少ないのではないでしょうか。
それでは早速「噤む」の意味や語源・使い方を見ていきましょう。
「噤む」の意味は?
まず、国語辞典に記載されている意味を見てみましょう。「噤む」には、次のような意味があります。
《古くは「つくむ」》口を閉じる。ものを言わない。黙る。
出典:コトバンク「噤む」
「噤む」は「固く口を閉じる」ことを意味する動詞。口を閉じれば話すことができませんので「黙る」ことになります。辞書の記載にもあるように「噤む」は「黙る」と同義というわけです。
「噤む」の語源は?
次に「噤む」の語源を確認しておきましょう。「噤」という漢字は口偏(へん)に禁。なじみのない字ですが、この組み合わせによって「黙る」の意味がイメージがしやすいといえますね。
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