体の仕組み・器官理科生物

体液の一種「組織液」とは?何のためにあるの?現役講師がわかりやすく解説します

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組織液やリンパ液の流れは、血液よりも滞りやすいと聞いたことがあるな。

そうなんです。そもそも、組織液やリンパ液には、血液にとっての心臓のような、流れをつくり出してくれる専用のポンプが存在しないんですよね。

心臓や筋肉で生み出された圧力によって血しょうがしみ出し、組織液となり、その”押し出す力”でリンパ管まで送られます。心臓が弱っていたり、筋肉が減少すると、このような体液の循環がスムーズにいかなくなってしまうのです。また、腎臓が弱くなることでもむくみが出やすくなります。

普段の生活の中で、それまでに感じたことのないような”むくみ”が現れたら、それは体からのサインかもしれません。

「組織液はどこからきて、どこへいくのか?」

組織液について、かなり専門的な内容までお話してきました。

高校の生物学であれば、組織液の役割や、組織液の由来(どこからきて、どこへいくのか?)をしっかりと説明できるようになっておけば十分でしょう。医学や薬学などに関係する方であれば、その成分や関連する体の症状・病気の話までおさえておく必要がありますね。

体液というのは何気ない存在のようですが、体内のすべての細胞に関係し、その活動を左右する重要な物質でもあります。ぜひ今一度、組織液も含めた他の体液について勉強しておきましょう。

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