国語言葉の意味

「みだり」の意味や使い方は?例文や類語をプロダクション編集者がわかりやすく解説!

よお、ドラゴン桜の桜木建二だ。この記事では「みだり」について解説する。
端的に言えば「みだり」の意味は「筋道の立たないこと、勝手気ままなさま、ほしいまま」だが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。
ライターのflickerを呼んだ。一緒に「みだり」の意味や例文、類語などを見ていくぞ。

解説/桜木建二

「ドラゴン桜」主人公の桜木建二。物語内では落ちこぼれ高校・龍山高校を進学校に立て直した手腕を持つ。学生から社会人まで幅広く、学びのナビゲート役を務める。

ライター/flicker

仕事柄、言葉からひらめきをもらうことがよくある。「なるほど。そういうことか!」と言葉への知識・関心がさらに一層広がるように、さらに編プロでの編集経験を活かし理解しやすい精確な解説を心掛ける。

「みだり」の意味や語源・使い方まとめ

image by PIXTA / 74945732

それでは早速「みだり」の意味や語源・使い方を見ていきましょう。

「みだり」の意味は?

「みだり」には、次のような意味があります。

[形動][文][ナリ]《五段活用動詞「みだ(乱)る」の連用形から》

1 秩序を無視するさま。自分勝手であるさま。「―に高山植物を採取する」

2 軽率に、また、度を過ごして物事をするさま。むやみやたら。「―な言動は慎みなさい」「―に金を遣う」

3 「みだら」に同じ。〈和英語林集成〉

4 道理に反するさま。筋道が通らぬさま。

出典:コトバンク

「みだり」は後ろに禁止などの表現を伴って無制限の行為を禁止する様子を表し、打消しの当然・禁止などの表現を伴う述語にかかる修飾語になります。とてもかたい文章語で公式の発言や標示などに用いられますよ。また、文字通りには「無分別に」という意味ですが、正当な理由のある場合以外には全部禁止するというニュアンスになることが多いでしょう。

「みだり」の語源は?

次に「みだり」の語源を確認しておきましょう。漢字で「みだり」は「妄り」「濫り」と書きます。それでは「妄」と「濫」の漢字の成り立ちについて説明しましょう。「妄」は「女」と目が見えない意味の音を示す「亡」とを合わせた字。女の人に目がくらんで見えなくなり、我を忘れた振る舞いをすることから「みだり」の意味を表します。また「濫」は水をあらわす「氵」と、あふれてひろがる意味の音を示す「監」とを合わせた字。水があふれ出てまわりに広がることから「あふれる」「みだりに」の意味を表しますよ。

\次のページで「「みだり」の使い方・例文」を解説!/

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