国語言葉の意味

大切なものを浮き彫りにする?「何はともあれ」の意味や使い方・類義語などを言葉大好きライターがわかりやすく解説!

「何はともあれ」の類義語には何がある?

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上記のトピックですでにしばしば出ていますが、「何はともあれ」の類義語は「ともかく/とりあえず/さておき/いずれにしろ/ひとまず」などが該当します。いずれもいろいろな要素が同時に発生している中で、今から述べることに着目が必要と判断した際に使用される言葉です。

上記の言葉はどれも、意味合いとしてはほぼ同様であり簡単に置き換えできます。ただし言葉遣いとしては差が大きく、「いずれにしろ」などの言葉はビジネスシーンでも十分使用できますが、改まった場で「とりあえず」などと言ってしまうと不適切な印象です。

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「意味が同じだから」「品詞が同じだから」と言って、何も考えず置き換えをすると思わぬトラブルになる場合があるぞ。類義語を使用する際は、意味だけでなく言葉の印象も大切にな。

「ともあれ」って「何はともあれ」と同じ?

「ともあれ」という言い回しがありますが、これは「何はともあれ」とまったく同様です。「何はともあれ」の「何は」とは、具体的な何かを指すわけではなく、無数にあるいろいろなことを指しています。「ともあれ」はこの部分が無くなっていますが、消えたというよりは省略されただけであり、ニュアンスが変化したわけではありません。

なお、「何はともあれ」と検索すると、「ともあれ」の検索結果が表示されます。しかし意味は共通であるため、「ともあれ」という言葉を調べても同じ結果に繋がるのです。

忙しい日々に「何はともあれ」

「何はともあれ」とは前置き的な役割を背負っていると前述しました。そのためビジネスシーンでは、余分な言葉として削除の対象となります。しかし、プライベートでは「何はともあれ」とは重要な効果を発揮する言葉なのです。

情報化社会になるにつれ、私達は少し前と比べ物にならないような量の情報にさらされながら生きることになりました。情報が増えたというのはもちろん悪いことではないですが、ときおり人の心にストレスを与え、急かしてしまします。そのような状況の中での「何はともあれ」は、本題を見失わないこと。目の前のことからひとつひとつ考えていくこと、という方向に思考を誘導してくれるでしょう。

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