
「頭ごなし」の使い方・例文
「頭ごなし」の使い方を例文を使って見ていきましょう。この言葉は、たとえば以下のように用いられます。
1.課長はいつも頭ごなしに怒鳴ってくる。
2.頭ごなしに言われて、やる気が失せた。
3.子供を叱る時は頭ごなしに叱るのはやめましょう。
3つの例文を挙げてみました。例文の1と2は、続けて考えてみてください。いつも頭ごなしに怒鳴る課長に、うんざりして志気が下がっているさまですよ。また最初から期待されていないだろうという諦めのような心情も見て取れますね。これを踏まえて例文3を見てみましょう。まだ人生経験が圧倒的に少ない子供相手に「頭ごなし」に叱っても何もなりませんね。子供にとっては言い分も聞いてもらえずに、何が悪かったのか・なぜ叱られるのかを理解できない怒り方が「頭ごなし」と表現しますよ。

「頭ごなし」の代表例は理不尽なことを言う上司じゃないだろうか。会社で何かトラブルが起きた時、原因を探ることや打開策の提案に耳を貸さずに、ただただミスを怒鳴り散らす上司の行いを「頭ごなし」と言うぞ。そういう上司を持った部下は、相談や質問なども出来ないだろうし、何か言われるのが嫌で仕事をする、という最悪の環境になるのは目に見えているよな。
「頭ごなし」という言葉にも良い点はないのか、もっと詳しく見ていこう。
その1「有無を言わせぬ」
「有無を言わせぬ」とは「うむをいわせぬ」と読み、「相手に反論の機会を与えずに物事を決める事」の意。「有無を言わせない口調」などと使い、相手に何も言わせずに従わせる事を指します。威圧や優越性を存分に使った高圧的な態度が「頭ごなし」と共通しているので、類義語としてふさわしいでしょう。
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