
「出立ち」の使い方・例文
「出立ち」の使い方を例文を使って見ていきましょう。この言葉は、たとえば以下のように用いられます。
1.また今日は一段と素敵な出立ちですな。
2.君とは月イチで会うくらいだけど、いつも似たような出立ちだね。
3.仕事場では作業服、普段はジャージの多い二人だが、今は新郎新婦の出立ちになって輝いて見える。
「出立ち」を例文2のように普段の服装に対しても使うことがあるかもしれません。しかし、普段よりもいい身なりを指して「出立ち」と呼ぶのが多い傾向です。
そもそも「出立ち」が「旅支度、旅に出るときの服装」という意味だったこともあり、「出立ち」では特によそ行きの格好を表します。例文3がその典型でしょう。晴れの舞台で着るような服装を、よく「出立ち」と表現します。
「装い」「格好」
「身なり」という意味の言葉は、「出立ち」以外にも「装い」(よそおい)や「格好」(かっこう)などがあります。順に見ていきましょう。
まずは「装い」を辞書で見てみると、「身なりを整えること」や「身じたく」などとあります。もちろん「身なり」や「美しく着飾ること」という意味もありますが、「装い」の意味で強調されるのは、身なりを整えようとする準備の動きでしょう。「出立ち」はどちらかというと見た目の方の意味が強いので、その点で2つの言葉は意味が少し違うということになります。
次は「格好」です。辞書には「身なり、姿」もありますが、その他にも「人に対して恥ずかしくない姿かたち、体裁」などとあります。「体裁」と聞けば、見た目だけではないと感じられるのではないでしょうか。服装や髪型だけでなく、立ちふるまいなども「体裁」のうちに含まれるはずです。つまり、「格好」は外に現れる動きも指し示すということになり、その点が「出立ち」とは違うと言えます。
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