国語言葉の意味

「ご相伴」の意味や使い方は?例文や類語をWebライターがわかりやすく解説!

「末席を汚す(まっせきをけがす)」

集まりに参加することをへり下っていう言い方です。平社員ながら、社長のお供で食事に招かれたような場合の自己紹介で「このような晴れやかな場の末席を汚すことになりまして感謝にたえません。△△部の○○です」などと使います。

新しい部署に異動になったり、なんらかの会合のメンバーに抜擢されたりという際に、謙遜の気持ちを表しやすく便利に使えるのでぜひ覚えておきましょう。

「ご相伴」との違いは、「どこかに行く」とか「正客の連れとして」という意味は含まず、仲間に加わる場合全般に使える点です。

「陪席(ばいせき)」

身分の高い人と同席することをいいます。目上の人と共に宴席に出席する際に使える言葉ですが、利用するシーンは必ずしももてなされる場には限りません。

また、合議制の裁判では裁判長以外の裁判官のことを陪席裁判官と呼び、略して「陪席」と呼ぶこともありますよ。

・大臣に随伴して渡航するのは緊張するものです。

・営業活動に随行させてもらい、いろいろと勉強になりました。

・今日からこの部署の末席を汚すことになりました、よろしくお願いいたします。

・晩さん会に陪席することになり、失礼がないように作法を叩き込んでいるところです。

「ご相伴」の対義語は?

「ご相伴」には対義語といえる表現はありません。「メインの客とともにもてなしを受ける」の反対となると、自分が主賓と捉えれば単に「もてなされる」となります。また「もてなしを受けないを特別表現する言葉も存在しないでしょう。

「ご相伴にあずかる」ことができない事情があるような場合は、「申し訳ございませんが業務の関係でお供できません」などと断ればいいのではないでしょうか。

「ご相伴」の英訳は?

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最後に、「ご相伴」を英語の中で用いる方法を見ておきましょう。英語で「目上の人と」というニュアンスまで含む表現は存在しないので、「一緒に行く」ことを表す表現を紹介します。

「share in」

「~を分かち合う、共有する」の意味です。日本語でもレストランで大皿から「シェアする」といいますね。ビジネスシーンでも「貴重な情報をシェアしていただいて感謝します」などと聞くことがあります。

このように、食事に限らず情報や考え、繫栄といった抽象的なものを分かち合う際にも使える表現です。

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