
「ご相伴」の使い方・例文
「ご相伴」の使い方を例文を使って見ていきましょう。この言葉は、たとえば以下のように用いられます。
・秘書をしていて楽しいと思うのは、社長のご相伴にあずかって高級店でごちそうをいただける機会が多いことです。
・会食にご相伴させていただけるのは光栄ですが、礼儀知らずなのでドレスコードなどのマナーに反したことをしでかさないか心配になります。
このように、「ご相伴」は「ご相伴にあずかる」「ご相伴させていただく」などの形で使われます。ほかに「ご相伴いたします」や「ご相伴させてください」と使ってももちろんかまいません。
こうした例からも分かるように、相手に敬意を表し自分を下げた表現で用いるのが「ご相伴」です。もし「部長、社長にご相伴したときの話を聞かせてください」など、自分より目上の人の行動について「ご相伴」を使ってしまうと失礼なので気をつけましょう。

うんうん、昔の家族ドラマなんかだと、夫がご馳走を食べるときに妻が「ではご相伴にあずかって」なんて言って一緒に食べるシーンがあったような気がするぞ。夫を立てる奥ゆかしい妻も素敵だが、そんな亭主関白な家は今じゃ時代遅れかもしれないな。
ところで茶道の世界では、「ご相伴」じゃなく「お相伴」というような気がするぞ。その辺も解説してくれ。
「随伴(ずいはん)」
お供として付き従うことや、一緒に連れていくことをいいます。人に限らず物事を主語として使うこともでき、「胸痛の随伴症状」のように医学用語としても用いられますよ。
「ご相伴」と異なるのは、もてなしを受けるとか利益を得るといったニュアンスは含まれない点です。地位の高い人に付き従うことは「随行(ずいこう)」とも表します。
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