国語言葉の意味

「しゃくり上げる」の意味や使い方は?例文や類語を読書家Webライターがわかりやすく解説!

「しゃくり上げる」の語源は?

次に「しゃくり上げる」の語源を確認します。上で引用した「抉る(しゃくる)」に注目しましょう。「しゃくる」には、「すくうように上へあげる」という意味のほかに「えぐる」という意味があります。そこから、お腹をえぐる(しゃくる)ように感じる「横隔膜のけいれん」を「しゃっくり」と呼ぶようになりました。

「しゃっくり」と「しゃくり上げる」が近いものであるのは、経験からも分かりますね。ひっくひっくとしゃくり上げたあとは、それがしゃっくりとなって残り、止まらなくなるもの。「しゃっくり」そして「しゃくり上げる」という言葉は、「えぐる」という意味の「抉る(しゃくる)」から来ているのです。

ちなみに「しゃくり上げる」を漢字で書くと「噦り上げる」。「噦」はとても難しい漢字ですが、「しゃっくり」や「むかつく」という意味があります。「むかつく」とは「吐き気がする」という意味です。

「しゃくり上げる」の使い方・例文

「しゃくり上げる」の使い方を例文を使って見ていきましょう。この言葉は、たとえば以下のように用いられます。

1.娘は、不機嫌な表情でずっとしゃくり上げている。この強情さは誰に似たんだろう。空腹の赤ん坊みたいに泣き叫ぶわけじゃないからまだいいけど、こんな泣き方をしているとしゃっくりが止まらなくなって、あとで苦しくなるのに。
2.今日もゴルフのトレーニングに行ってきたんだが、「上からボールをたたく」と意識しても、どうしてもしゃくり上げちゃうんだよな。インパクトのときに手首が返っているとアドバイスされたけれど、直し方が分からないよ。
3.ボイススクールのレッスンで、講師のかたから「しゃくり」という歌唱法を教わっているの。しゃくりをタイミングよく使えば、演歌が感情豊かな印象になるのよ。もちろんほかの曲にも効果があって、カラオケの採点もアップするって。お友だちに早く披露したいわ。

例文1の「しゃくり上げる」は「息を吸い込みながら泣く」という意味です。泣くのをやめようと思ってそうするのは、小さい子どもにはむずかしいですね。なぜ泣いていたのか分からなくなるくらいまで、ひっくひっくと泣き続けることもあります。

例文2の「しゃくり上げる」は「下から上へ動かす」という意味です。ゴルフのスイングでは、イメージしている動きと実際の動きが違っていることも多くあります。しゃくり上げるつもりでスイングしていなくても、ヘッド部分の動きとしてはしゃくり上げてしまっている、という状況です。

例文3の「しゃくり」とは、ある音を発声するときに出だしをその音より低く発声して、つなげるように音程をあげてその音を出す歌唱法のこと。「下から上へ動かす」という意味の「しゃくり上げる」から生まれた言葉でしょう。

「しゃくり上げる」の類義語は?違いは?

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「しゃくり上げる」の類義語には「泣きじゃくる」「すすり上げる」があります。

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