国語言葉の意味

「しゃくり上げる」の意味や使い方は?例文や類語を読書家Webライターがわかりやすく解説!

よお、ドラゴン桜の桜木建二だ。この記事では「しゃくり上げる」について解説する。

端的に言えばしゃくり上げるの意味は「息を吸い込みながらひっくひっくと泣く」だが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。

さまざまな分野の本に触れ、知識を培ってきた「つゆと」を呼んだ。一緒に「しゃくり上げる」の意味や例文、類語などを見ていくぞ。

解説/桜木建二

「ドラゴン桜」主人公の桜木建二。物語内では落ちこぼれ高校・龍山高校を進学校に立て直した手腕を持つ。学生から社会人まで幅広く、学びのナビゲート役を務める。

ライター/つゆと

子供の頃からの筋金入り読書好きライター。むずかしい言葉や複雑な描写に出会っても、ねばり強く読みこんで理解することをポリシーとする。言葉の意味も、妥協なくていねいに解説していく。

「しゃくり上げる」の意味や語源・使い方まとめ

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それでは早速「しゃくり上げる」の意味や語源・使い方を見ていきましょう。

「しゃくり上げる」の意味は?

「しゃくり上げる」には、次のような意味があります。

声や息を何度も激しく吸い上げるようにして泣く。
[文]しゃくりあ・ぐ

出典:デジタル大辞泉(小学館)「しゃくり上げる」

「しゃくり上げる」とは息を吸い込みながら泣くことです。子どもが泣くのを、「ひっく、ひっく」とか「うっぐ、えっぐ」などという擬声語であらわすことがありますよね。それがまさに「しゃくり上げる」です。しゃくり上げて息が苦しい感覚は、だれもが思い出せるのではないでしょうか。

また、「下から上へ動かす」という意味でも「しゃくり上げる」という言葉を使うことがあります。これは「しゃくる」に「上げる」がくっついた、複合動詞。「あごをしゃくり上げる」「しゃくり上げるようなスイングでは、球は遠くに飛ばない」などと使います。「しゃくる」の意味については、下に辞書からの引用を載せるので確認してください。

人気RPGゲーム「ファイナルファンタジー」にある「しゃくりあげる」という技は、下から上へと頭を突き上げる攻撃のことだそう。「下から上へ動かす」という意味での使い方も、日常によくなじんでいるといえます。

1.中がくぼむように、えぐる。
2.すくうようにして上げる。しゃくう。
3.あごを前に出して頭部をやや後ろに引く。
4.すくうようにして動かす。あやつる。
5.そそのかす。おだてる。

出典:デジタル大辞泉(小学館)「抉る(しゃくる)」

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