
端的に言えば「一巻の終わり」の意味は「物事の全てが終わること」ですが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。
語学好き・英語好き・読書好きなライターくふを呼んです。一緒に「一巻の終わり」の意味や例文、類語などを見ていきます。
ライター/くふ
語学好き・英語好き・読書好きなライター。学習塾での経験を活かし分かりやすく丁寧な解説をお届けする。
「一巻の終わり」の意味は?
「一巻の終わり」には、次のような意味があります。辞書や辞典で正確な内容を確認しましょう。
1.物事の結末がついてしまうこと。特に、死ぬこと。また、すでに手遅れであること。
出典:デジタル大辞泉(小学館)「一巻の終わり」
あなたは「もう、一巻の終わりだ」と感じてしまうほど窮地に追い込まれてしまった経験はあるでしょうか。「一巻の終わり」とは「物事の結末がすべてついてしまうこと」の意。読み方は「いっかんのおわり」です。「物事がもうすでに手遅れの状態になっていることや人生の終わり」を示す表現ですよ。「事業の失敗」や「死」を覚悟するような「絶望的な状況」や「悲劇的な場面」という「とてもネガティブ場面」を表していることが特徴です。ポイントをしっかりとおさえておきましょう。
「一巻の終わり」の語源は?
次に「一巻の終わり」の語源を確認しておきましょう。「一巻の終わり」の「一巻」とは「書物やフィルム、巻物などのひと巻きすべてのこと」。明治時代や大正時代では「活動写真=映画の古い呼び方」の上映が終わる際に「弁士=無声映画の説明を職業としていた人」が上映の終わりを知らせる決まり文句として「一巻の終わり」と言っていたとされています。この決まり文句から派生して「一巻の終わり」=「すべての終わり」という意味が誕生したと考えられていますよ。決まり文句から生まれたとても興味深い慣用句ですね。
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