

端的に言えば、大の大人の意味は「立派な成人、一人前」だが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。
元新聞記者で、ライター歴20年のトラコを呼んだ。一緒に「大の大人」の意味や例文、類語などを見ていくぞ。

解説/桜木建二
「ドラゴン桜」主人公の桜木建二。物語内では落ちこぼれ高校・龍山高校を進学校に立て直した手腕を持つ。学生から社会人まで幅広く、学びのナビゲート役を務める。

ライター/トラコ
全国紙の記者を7年。その後、雑誌や書籍、Webでフリーの記者などとして活動中。文字の正確さ、使い方に対するこだわりは強い。
「大の大人」の意味は?
「大の大人」という言葉は、辞書や辞典には載っておらず、ネット上で検索してもその意味などは出てきません。
そこで、「大の」について調べてみると、次のような意味がありました。
1.大きな。りっぱな。一人前の。「大のおとなが涙を流す」
2.非常な。たいへんな。「大の仲良し」
出典:デジタル大辞泉(小学館)「だい-の【大の】」
「大の大人」という言葉について、まず「大の」というのは、大きな、立派な、一人前の、といった意味があります。
そして、「大人」には、うし、たいじん、だいにんなどの読み方やそれぞれの意味がある中で、「大人」(おとな)の場合は、成長して一人前になった人、一人前の年齢に達した人のことです。
「大の」「大人」を組み合わせると、立派な一人前の大人、という意味が最もしっくりきます。
「大の大人」の語源は?
次に。「大の大人」の語源を確認しておきましょう。
大の大人、この言葉の語源や由来については、はっきりとしたことはわかっていません。
ただ、とても、立派な、といった意味の「大の」が大人に付くことで、一人前であること、大人であることをさらに強調した用語となった、と考えられるでしょう。
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