
1.冬来りなば春遠からじと信じて今は勉強に励むしかない。
2.冬来りなば春遠からじとは言うが、ただ何もしないで耐えるだけでは何も起きないぞ。
1は、現在はとても辛い状況だが努力が報われると信じて一生懸命行っていくために奮い立たせる意味で使われている例です。
特に受験では入試本番が冬、結果発表や入学が春なので使われやすいとも考えられます。
2はこの言葉の本質を考えて、苦労の先に良いことが待っているのであってぼーっとしているだけでは意味がないと諭してる様子です。
この言葉に甘えるのではなく、自分を奮起させる目的で使うのが本来の役目だということですね。
その1「石の上にも三年」
このことわざは比較的知っている方が多いのではないでしょうか。
はじめは座るとヒヤリとする石ですが、ずっとそこにいると体温で温まってきます。このことから困難であっても長い間耐え抜けば達成できるということを指すようになりました。
三年というのは具体的な年月のことではなく、長い間のたとえとして用いられている点も注目です。「何事も三年は耐えろ」といった意味ではないので注意しましょう。
その2「臥薪嘗胆」
将来的な成功を見据えて現在は苦難に耐えることを指し、読み方は「がしんしょうたん」である四字熟語です。
それぞれの漢字に注目すると、薪の上に寝たり、苦い肝をなめたりという苦行を乗り越えるという意味が分かります。
ちなみに明治時代に「三国干渉」の発生後、ロシア帝国に対する報復を目指すスローガンとしても使われたという記録が残っている歴史ある表現です。
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