国語言葉の意味

【慣用句】「火蓋を切る」の意味や使い方は?例文や類語を文学部卒Webライターが解説!

よお、ドラゴン桜の桜木建二だ。この記事では「火蓋を切る」について解説する。

端的に言えば火蓋を切るの意味は「戦いや競争を開始する」だが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。

今回は難関私大の文学部を卒業し、表現技法にも造詣が深い十木陽来を呼んだ。一緒に「火蓋を切る」の意味や例文、類語などを見ていくぞ。

解説/桜木建二

「ドラゴン桜」主人公の桜木建二。物語内では落ちこぼれ高校・龍山高校を進学校に立て直した手腕を持つ。学生から社会人まで幅広く、学びのナビゲート役を務める。

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ライター/十木陽来

難関私大の文学部卒ライター。現代文芸の表現技法を学びながら趣味で小説を書いたりもしてきた。その知識を使って様々な言葉の意味をわかりやすく丁寧に解説する記事を書いている。

「火蓋を切る」の意味や語源・使い方まとめ

image by PIXTA / 1134511

皆さんは「火蓋を切る」を正しく使えていますか? 「火蓋を切って落とす」と言っている方も非常に多く見受けられますが、実はこれは誤用なんです。「火蓋を切る」は間違えて使っている人が非常に多い慣用句であるといわれています。今日はこの記事を読むことで正しい意味と使い方を理解し、日常で活用してもらえると幸いです。

それでは早速「火蓋を切る」の意味や語源・使い方を見ていきましょう。

「火蓋を切る」の意味は?

「火蓋を切る」は「火蓋を切って落とす」と間違えている人が多いと先ほど述べましたが、この慣用句はどういった意味を持つのでしょうか。辞書を紐解いてみると、次のような意味が書かれていました。

火蓋を開いて点火の準備をする。転じて、戦いや競争を開始する。

出典:デジタル大辞泉(小学館)「火蓋を切る」

「火蓋を切る」は「火ぶたを切る」と漢字ではなくひらがなで書かれる場合もありますが、この慣用句には「戦いや競争を始める」という意味があります。相手方と何かを争い始める時に用いられる表現で、ただ単に行為や動作を始めるという場面ではあまり使われません。

「火蓋を切る」は「火蓋を切って落とす」と誤って用いられることが多い慣用句です。これは「物事を華々しく始める」や「初めて公開する」といった意味を持つ「幕を切って落とす」と混用されてしまったことが原因と考えられます。「切る」という言葉や「始める」といった意味など、共通している部分がいくつかあるために誤用が広まってしまったのでしょう。「火蓋を切って落とす」が本来の言い方でないことは、次に解説する語源の項目を読んでみるとわかります。

「火蓋を切る」の語源は?

では次に「火蓋を切る」の語源を確認しておきましょう。「火蓋」は「ひぶた」と読み、これは戦国時代に良く用いられた火縄銃の部品の一つ、火皿を覆うふたのことです。そして「切る」は「切断する」という意味ではなく「開く」もしくは「外す」といった意味で用いられています。火縄銃を使って弾を撃つ時には、火蓋を開いて火縄の火を火薬に点火して発砲するのですが、この様子から戦いを始めることを「火蓋を切る」と言うようになりました。つまり実際の火縄銃では火蓋を「落とす」ことはありませんので、「火蓋を切って落とす」という言い方は誤りであることがわかりますね。

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