この記事では「焚きつける」について解説する。

端的に言えば焚きつけるの意味は「火をつける、相手をそそのかして何かをさせる」ですが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。

放送局の制作現場で10年の経験を積んだsinpeito88を呼んです。一緒に「焚きつける」の意味や例文、類語などを見ていきます。

ライター/sinpeito88

放送局の現場で10年間、ニュース原稿などを日々執筆。より正確な情報を届けられるよう言葉の探求を続けている。

「焚きつける」の意味や使い方まとめ

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それでは早速「焚きつける」の意味や使い方を見ていきましょう。

「焚きつける」の意味は?

「焚きつける」には、次のような意味があります。

1.火をつけて燃やしはじめる。

2.人をそそのかして何かをさせる。けしかける。

出典:デジタル大辞泉(小学館)「焚きつける」

焚きつけるには二つの意味があります。まずは「火をつけて燃やしはじめる」という意味です。キャンプの焚火や、バーべーキューの炭など、火を使う作業をするために燃やしはじめることをさして使われます。そして、もう一つは「人をそそのかして何かをさせる。けしかける」という意味です。若者を挑発したり、世論に訴えかけて、デモなどの運動を起こさせたりするような動きを指して使われます。

「人の心に火をつける」という表現がありますが、「焚きつける」とは、まさに人の心を刺激して、狙ったように行動させるようなことです。

「焚きつける」の使い方・例文

「焚きつける」の使い方を例文を使って見ていきましょう。この言葉は、たとえば以下のように用いられます。

\次のページで「「焚きつける」の類義語は?違いは?」を解説!/

1.彼女は、帰ってきた夫と子供がすぐに入れるように風呂を焚きつけておいた。

2.仕事の成果がデータ化され、ランキングとして月末に掲載されることで、自然と焚きつけられていた。

1の意味は、「火をつけて燃やしはじめる」という行為そのものです。最近では、電気でお湯を沸かしたりすることも珍しくはないので「風呂を焚きつける」というのはやや古い表現かもしれませんが、現在でもよく使われています

2の意味は「気持ちが焚きつけられる」という意味です。例文では、会社のシステムとして成果がランキングとして出されるために「もっと上位に行きたい」という気持ちが掻き立てられ、自然と高いレベルを目指す気持ちが高まっていたという意味になります。「焚きつける」はこうした良い内容の時だけではなく、悪事に向かってそそのかされている場合でも使うことが可能です。発言や行動などによって、良い意味でも悪い意味でも、「その気にさせて、行動を起こさせる」ことが「焚きつける」となります。

「焚きつける」の類義語は?違いは?

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「焚きつける」という言葉には、二つの意味がありました。それぞれに類義語を挙げることができますので、確認してみましょう。まずは「火をつけて燃やしはじめる」という意味に対しては「点火」が類語として挙げられます。そして、「人をそそのかして何かをさせる。けしかける。」という意味に対しては「けしかける」「そそのかす」「扇動する」「指嗾する」などが挙げられます。

「点火」に関しては、ほぼ同じ意味です。しかし、後半に挙げた4つに関しては少しずつニュアンスが違います。焦点となるのは「焚きつける」方向性です。この後詳しくみてみましょう。

その1「点火」

「点火」は「火をつけること」という意味です。また、エンジンなどを始動させたりするという意味でも使われます。

暗くなってきたので、マッチで焚火に点火した。

\次のページで「その2「けしかける」」を解説!/

その2「けしかける」

「けしかける」は「相手をおだてて、自分の思い通りのことをさせる」という意味があります。「焚きつける」と同様に相手の行動を起こさせるように仕向けているわけですが、「けしかける」の場合は「相手をおだてる」という策を取って「焚きつける」場合を指して使われる言葉です。

私は責任者などやる気はなかったので、「あなたのような行動力ある人間こそ適任だ」と同僚にけしかけた。

その3「そそのかす」

「そそのかす」は「相手をその気になるように仕向ける」という意味ですが、「特におだてて悪い方へ誘い入れる」時に使われる言葉です。「焚きつける」は良い意味にも悪い意味にも行動を起こさせるような時に使うことができましたが、「そそのかす」は「悪い方へ誘い入れる」時に使用が制限されています。

悪友にそそのかされて、妻には内緒で接待を伴う飲食店に行ってしまい、高額な料金を請求された。

その4「扇動する」

「扇動する」は「煽動する」とも書きます。意味は「気持ちをあおって、ある行動を起こすように仕向けること」です。政治や巨大権力に対して反発する際に、リーダーが民衆の気持ちを高めるような強い言葉を発して奮い立たせるようなさまなどを指して使われます。特定の人物を「焚きつける」というよりも、大きな団体やグループ、民衆、世論など、広いターゲットをあおって「焚きつける」のが「扇動する」という言葉です。

「今の政治では、疫病からこの国を救えない」とマスメディアが民衆を扇動する。

\次のページで「その5「指嗾する」」を解説!/

その5「指嗾する」

「指嗾する」は「使嗾する」とも書きます。意味は「人に指図して、悪事を行うように仕向けること」です。「焚きつける」とは違い、「悪事を行うように仕向ける」と方向性が限定され、さらに「指図をして」いますので、より強力に、強制的に行動を起こさせています。

社長は、局長クラスを指嗾して社員の時間外労働を認めないブラック経営者だ。

「焚きつける」の対義語は?

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「焚きつける」には「火をつけて燃やしはじめる」という意味と、「人をそそのかして何かをさせる。けしかける。」という二つの意味がありました。それぞれに対義語を挙げるとすれば、「火を消す」という意味の言葉、もしくは「人をそそのかして、行動をやめさせる」という意味の言葉となります。よって、対義語としては「消火する」「鎮火する」が挙げられますが、後半の意味に関しては対義語として挙げられる言葉はありません

「消火する」「鎮火する」については、意味は言わずもがななので、説明は割愛します。

「焚きつける」を使いこなそう

この記事では「焚きつける」の意味・使い方・類語などを説明しました。「火をつけて燃やしはじめる」はもちろん「人をそそのかして何かをさせる。けしかける。」という意味を持つ「焚きつける」という言葉。誰かの言葉や行動に影響を受けて、行動が変わることは割ることばかりではありません。球場やスタジアムで響く大歓声に、選手たちが「焚きつけられる」こともあります。早く、活気あふれる言葉がマスクをせずに飛び交う社会になってほしいものです。

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国語言葉の意味

「焚きつける」の意味や使い方は?例文や類語をWebライターがわかりやすく解説!

この記事では「焚きつける」について解説する。

端的に言えば焚きつけるの意味は「火をつける、相手をそそのかして何かをさせる」ですが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。

放送局の制作現場で10年の経験を積んだsinpeito88を呼んです。一緒に「焚きつける」の意味や例文、類語などを見ていきます。

ライター/sinpeito88

放送局の現場で10年間、ニュース原稿などを日々執筆。より正確な情報を届けられるよう言葉の探求を続けている。

「焚きつける」の意味や使い方まとめ

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それでは早速「焚きつける」の意味や使い方を見ていきましょう。

「焚きつける」の意味は?

「焚きつける」には、次のような意味があります。

1.火をつけて燃やしはじめる。

2.人をそそのかして何かをさせる。けしかける。

出典:デジタル大辞泉(小学館)「焚きつける」

焚きつけるには二つの意味があります。まずは「火をつけて燃やしはじめる」という意味です。キャンプの焚火や、バーべーキューの炭など、火を使う作業をするために燃やしはじめることをさして使われます。そして、もう一つは「人をそそのかして何かをさせる。けしかける」という意味です。若者を挑発したり、世論に訴えかけて、デモなどの運動を起こさせたりするような動きを指して使われます。

「人の心に火をつける」という表現がありますが、「焚きつける」とは、まさに人の心を刺激して、狙ったように行動させるようなことです。

「焚きつける」の使い方・例文

「焚きつける」の使い方を例文を使って見ていきましょう。この言葉は、たとえば以下のように用いられます。

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