この記事では「おちおち」について解説する。

端的に言えばおちおちの意味は「安心して」ですが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。

大手企業に35年以上勤務し、仕事でたくさんの文章を扱ってきたベテランのKAIKAIを呼んです。一緒に「おちおち」の意味や例文、類語などを見ていきます。

ライター/KAIKAI

東京の大手企業に35年以上勤務し、仕事でたくさんの文章を扱ってきた経験をもつ。学生時代から国語が得意でコトバの意味の解釈には自信あり。

「おちおち」の意味や語源・使い方まとめ

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それでは早速「おちおち」の意味や語源・使い方を見ていきましょう。

「おちおち」の意味は?

国語辞典をひくと「おちおち」には、次のような意味があります。

落ち着いて。安心して。

出典:デジタル大辞泉(小学館)「おちおち」

「おちおち」は漢字で書くと「落ち落ち」で、「常に緊張感がつきまとい、心が休まらない様子」を意味する副詞です。「我が家ではうるさくておちおち勉強もしていられない」などといったように「おちおち」後には「ない」などという打消しの語を伴う形で使われます。

「おちおち」の語源は?

次に「おちおち」の語源を確認しておきましょう。

はっきりした語源はないのですが、「落ち着く」の「落ち」からきているのではないかと言われています。「落ち着く」とは「落ちて足が地面につく」ということで、「これ以上は落ちることはないので安心だ」ということなのです。強調する意味で「おち」を重ねて「おちおち」という言葉になりました。

\次のページで「「おちおち」の使い方・例文」を解説!/

「おちおち」の使い方・例文

「おちおち」の使い方を例文を使って見ていきましょう。この言葉は、たとえば以下のように用いられます。

1.最近はコロナが心配でおちおち出かけることもできない。
2.夜中に電話がかかってこないかとおちおち睡眠時間がとれない。
3.隣の部屋からテレビの音が聞こえてくるのでうるさくておちおち勉強することができない。
4.この通りは昨年からトラックが頻繁に走っているのでおちおち散歩することもできない。
5.明日、実家から宅配便が届くのでおちおち外出するわけにはいかない。

例文のように「おちおち」は単独で使われることは少なく、「おちおち~ない」という形で動作を打ち消す言葉が続き、「安心して~できない」とか「落ち着いて~できない」という意味で使われます。その打ち消される出来事や動作の大部分は「眠っていられない」というものです。

「おちおち」の類義語は?違いは?

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「おちおち」の類義語は何でしょうか。

その1「悠長」

「悠長」(ゆうちょう)とは、「動きや態度がゆったりと落ち着いていて余裕があること」の意味です。「悠」は、「はるかに遠い」という意味で、「長」「余り」とか「無駄」の意味があります。よいイメージで使われることも否定的なイメージで使われることもあるのです。否定的なイメージで使われる場合は、「のんきすぎる」とか「危機感に欠ける」というニュアンスを持ちます。「親がいつ介護が必要になるかわからない時に悠長なことを言ってられるか」などと使われるのです。

\次のページで「その2「呑気」」を解説!/

その2「呑気」

「呑気」(のんき)とは、「小さなことは気にせず、くよくよしないおおらかな性格」のこと、またはそのような様子のことです。語源は中国の暖かい気候を意味する「暖気」(のんき)という言葉になります。これが変遷して、日本では「外出して気晴らしする」といったことを言うようになりました。これがさらに転じて、人の性質について言うようになったのです。いい意味でも否定的な意味でも使われ、「あいつは呑気すぎて、はたから見ていてハラハラする」などと使われます。

その3「悠然」

「悠然」(ゆうぜん)とは、「少しもあわてることなく余裕をもってゆったりと落ち着いている様子」のことです。よい意味で人の性質について使われる言葉になります。語源は中国の故事にある、詩人陶淵明の「悠然見南山」と詠んだ詩にあるのです。この詩は「ゆったりとした気持ちで南山を見る」という意味になります。例えば「悠然とした態度の彼を見て、イライラしている自分が恥ずかしくなった」などと使われるのです。

「おちおち」の対義語は?

「おちおち」の対義語は何でしょうか。

その1「気が抜けない」

「気が抜けない」(きがぬけない)とは、「緊張している状態が継続していて安心できないこと」の意味です。「気」とは、「さまざまなことに考えまわる状態」のことで「抜けない」とは、「一定の状態がおさまることがない」ことになります。「人気歌手は、普通の生活中でも常に気が抜けない」など使われるのです。

その2「緊張」

「緊張」(きんちょう)とは、「気落ちも体も緩みなく張りつめている状況」の意味です。「結婚式で感動のスピーチをと頼まれたけど、緊張して何をコメントしていいかわからなくなった」などと使われます。

「おちおち」の英訳は?

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「おちおち」は英語では何と言うのでしょうか。

\次のページで「「I can’t sleep peacefully」」を解説!/

「I can’t sleep peacefully」

日本語の「おちおち眠れない」は英語で「I can’t sleeo peacefully」と言います。あるいは「I can't enjoy a good night's sleep」「Ican't sleep in peace at night」などと言う表現もあるのです。

「おちおち」を使いこなそう

この記事では「おちおち」の意味・使い方・類語などを説明しました。

日常生活にはさまざまな妨害する出来事があります。そのために眠れないこともあるでしょうし、勉強することができないこともあるでしょう。「おちおちできない」ことが続くと、心身ともにすっかり参ってしまいます。そのため、自分で対策がたてられるものなら、積極的に妨害を排除したり、妨害を発する相手と交渉したりしてやめてもらうようにしましょう。そして、自分ではどうしようもないものである場合は、その場から退散したり、まわりの人に協力を仰いだりして、しなやかに対処するのがおすすめです。

毎日がスッキリした気分でやりたいことに集中できるようにしたいものですね。

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国語言葉の意味

「おちおち」の意味や使い方は?例文や類語をたくさんの文章を扱ってきたライターがわかりやすく解説!

この記事では「おちおち」について解説する。

端的に言えばおちおちの意味は「安心して」ですが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。

大手企業に35年以上勤務し、仕事でたくさんの文章を扱ってきたベテランのKAIKAIを呼んです。一緒に「おちおち」の意味や例文、類語などを見ていきます。

ライター/KAIKAI

東京の大手企業に35年以上勤務し、仕事でたくさんの文章を扱ってきた経験をもつ。学生時代から国語が得意でコトバの意味の解釈には自信あり。

「おちおち」の意味や語源・使い方まとめ

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それでは早速「おちおち」の意味や語源・使い方を見ていきましょう。

「おちおち」の意味は?

国語辞典をひくと「おちおち」には、次のような意味があります。

落ち着いて。安心して。

出典:デジタル大辞泉(小学館)「おちおち」

「おちおち」は漢字で書くと「落ち落ち」で、「常に緊張感がつきまとい、心が休まらない様子」を意味する副詞です。「我が家ではうるさくておちおち勉強もしていられない」などといったように「おちおち」後には「ない」などという打消しの語を伴う形で使われます。

「おちおち」の語源は?

次に「おちおち」の語源を確認しておきましょう。

はっきりした語源はないのですが、「落ち着く」の「落ち」からきているのではないかと言われています。「落ち着く」とは「落ちて足が地面につく」ということで、「これ以上は落ちることはないので安心だ」ということなのです。強調する意味で「おち」を重ねて「おちおち」という言葉になりました。

\次のページで「「おちおち」の使い方・例文」を解説!/

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