
1.明日からの家族旅行のことを考えると気もそぞろで、宿題をしようにも一分と座っていられない。
2.画像検索で一致させた結果を保存したかどうか定かでなく、会議中もずっと気もそぞろだった。
3.お年玉を手にした息子は昨日からずっと、何を買おうか?おもちゃ屋か?デパートか?とあれこれ考えて心もそぞろなようすだ。
4.食事中、友人の生返事を聞きながらそぞろに寂しさを覚えた。
5.前後の注意を怠って事故に遭い車外に出ると、そぞろ寒さが身にしみた。
「そぞろ」を含んだ慣用句「気もそぞろ」はよく耳にしたことがあるのではないでしょうか。「違うことに気が向いていて集中できない様子」を表す言葉です。また、「小降りだが、いつまでもやまずに降る雨」を「そぞろ雨」。「当てもなく、気の向くままにぶらぶら歩き回ること」を「そぞろ歩き」。他にも「そぞろ歌」「そぞろ笑み」「そぞろ神」「そぞろ心」「そぞろ言」「そぞろ事」など「そぞろ」は様々に用いられます。いずれも「とりとめもなく」「なんとなく」「わけもなく」「そわそわと落ち着かない」といった様子を表す言葉として用いられているのです。そわそわとなぜだか落ち着かない様子を表したい時、なぜだかわからないけどわけもなくそうなってしまうことを表したい場合に使える言葉なのですよ。
その1「落ち着かない」
「落ち着かない」は「安定せず、動揺しているさま」を表す言葉です。気持ちが安定しないというような心理的な状況に主に用いられますが、「住居や職業が安定しない」「きまりがつかない」といった場面でも使うことができます。何とはなしにそうなってしまう「そぞろ」と比べると、何か安定しない理由があってそうなるという時に用いる言葉です。
その2「そわそわ」
「そわそわ」は「そはそは」と書くこともあります。「気持ちや態度が落ち着かないさま」を表す言葉です。緊張するようなことがあったり、楽しみなことがあったり、様々な場面で使うことができる言葉ですよ。
その3「地に足が着かない」
「地に足が着かない」は「浮かれているさま、浮き足立っているさま、落ち着きのないさまや、冷静さを欠いた様子」を表す言葉です。理性や落ち着きを失って不安定になっている様子を表しています。バランスが悪く、夢見がちで非現実的な人に対してよく使われる言葉ですね。
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