
「偉丈夫」の使い方・例文
続いて「偉丈夫」の使い方を例文を使って見ていきましょう。この言葉は、たとえば以下のように用いられます。
1.見るからに堂々たる偉丈夫が、私の前に立ちふさがった。
2.私の母は、肩幅があってたくましい偉丈夫な韓国俳優が好きだ。
3.娘には、眉目秀麗な偉丈夫と結婚してほしいものだ。
例文1の「堂々たる」といった表現は「偉丈夫」という言葉が持つイメージをよくつかんでいるといえるでしょう。小説でもよく使われている一般的な人物描写です。
例文2のように、身体を鍛え上げた韓国の男性アイドルや俳優にハマる女性は多くいますよね。マッチョな男性を意味する「モムチャン」という言葉もありました。韓国ドラマには、優しいモムチャンともいえる「偉丈夫」がよく出てきます。
例文3で使われている「眉目秀麗(びもくしゅうれい)」は「容貌がすぐれていて美しいさま」を意味する四字熟語。男性に用いる語であり、女性の場合は「容姿端麗」が使われます。「眉目秀麗な偉丈夫」とは、イケメンで体格が立派、あるいは人格が優れているという、まさに理想的な男性を指す表現です。

日本の男性アイドルは体の線が細いタイプが多く、「偉丈夫」というよりフェミニンな魅力を持つ男性が多いといえるな。俺は自分のことを偉丈夫だと思いたいが、どうだろうか?
次の章からは、類義語と対義語を出して「偉丈夫」とのニュアンスの違いを見ていこう。
「偉丈夫」の類義語は?違いは?

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ここからは「偉丈夫」の類義語を見ていきましょう。「体格がよくて頼もしい男性」と同じような意味合いを持つ言葉を、いくつか紹介していきます。
その1「大丈夫」
「大丈夫」の読み方は「だいじょうふ」もしくは「だいじょうぶ」です。普段よく使っている、この「大丈夫」という言葉に「立派な男性」という意味があることを知る人はどれくらいいるでしょうか。偉丈夫の語源の章で前述したとおり、「丈夫」には「男性」という意味があります。頼れるようなしっかりした男性がいれば安心で、大丈夫という気持ちになることをイメージして覚えるといいでしょう。
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