

端的に言えば偉丈夫の意味は「体格がよくて頼もしい男性」だが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。
ドラマやアニメなど、数多くの映像字幕を作成した経験があるNagiを呼んだ。一緒に「偉丈夫」の意味や例文、類語などを見ていくぞ。

解説/桜木建二
「ドラゴン桜」主人公の桜木建二。物語内では落ちこぼれ高校・龍山高校を進学校に立て直した手腕を持つ。学生から社会人まで幅広く、学びのナビゲート役を務める。

ライター/Nagi
映像翻訳スクール出身。翻訳、チェッカー以外にも、CC字幕(クローズドキャプション)の制作多数。言葉を文字で表現する「字幕」の世界に数多く触れてきた経験を活かして、分かりやすく解説する。
「偉丈夫」の意味や語源・使い方まとめ

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「偉丈夫」の読み方は「いじょうふ」もしくは「いじょうぶ」と読みます。読むことができても、使ったことはないという人が多いのではないでしょうか。
それでは早速「偉丈夫」の意味や語源・使い方を見ていきましょう。
「偉丈夫」の意味は?
まず、国語辞典に記載されている意味を見てみましょう。「偉丈夫」には、次のような意味があります。
からだが大きくてたくましい男。また、人格のすぐれている男。大丈夫 (だいじょうふ)。
出典:デジタル大辞泉(小学館)「偉丈夫」
「偉丈夫」は、たくましくて背が高いといったような、体格が立派な男性に対して使われる言葉です。また、人格がすぐれている場合にも用いることができます。文語的な表現なので、日常の会話で耳にすることはほとんどないでしょう。
「偉丈夫」の語源は?
次に「偉丈夫」の語源を確認しておきましょう。「偉」という字には「外見が優れている」という意味があります。そして、キーワードは「丈」。これは、古代中国の王朝「周」の代から用いられてきた長さの単位です。尺貫法の1丈(10尺)は約3.03メートルですが、「周尺」では約1.8メートル。これが成人男性の身長にあたるということで、男性のことを「丈夫」と呼ぶようになりました。なかでも立派な男性は「偉丈夫」、美しい男性は「美丈夫」というわけです。
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