国語言葉の意味

「目配せ」は「目配り」と何が違う?意味・使い方・類義語などを日本放送作家協会会員が解説

よお、ドラゴン桜の桜木建二だ。この記事では「目配(めくば)せ」について解説する。
端的に言えば、目配せの意味は「視線やまばたきで合図すること」だ。「目配り」とは一字違うだけだが、その意味や違いを説明できるか。
日本放送作家協会会員でWebライターのユーリを呼んだ。「目配せ」の意味を確認し「目配り」との違いを調べるぞ。語源や例文、類義語なども見ていくぞ。

解説/桜木建二

「ドラゴン桜」主人公の桜木建二。物語内では落ちこぼれ高校・龍山高校を進学校に立て直した手腕を持つ。学生から社会人まで幅広く、学びのナビゲート役を務める。

ライター/ユーリ

日本放送作家協会会員。シナリオ、エッセイをたしなむWebライター。時代によって変化する言葉の面白さ、奥深さをやさしく解説する。

「目配せ」の意味と「目配り」との違い

image by iStockphoto

はじめに「目配せ」の意味を押さえておきましょう。語源や「目配り」との違いについても解説しますよ。意味がわかったら、例文で使い方を見ていきましょう。

「目配せ」の意味

調べなくても意味はわかるという方もいらっしゃるかもしれませんが、国語辞典で「目配せ」の意味を確認しておきましょう。

目を動かして、意志を伝えたり合図をしたりすること。めくわせ。

出典:デジタル大辞泉(小学館)「目配せ」

「目配せ」とは「目を動かして意志を伝えること、目つきで合図をすること」です。「目配せ」という言葉は、辞書によっては「眴(めくば)せ」という表記が載っていることがあります。「眴(シュン)」の文字には「まばたきする」「目くばせする」という意味がありますよ。語釈をみると「めくわせ」とも書いてありますね。これは語源とも関係があります。次の項で語源について説明しましょう。

「目配せ」の語源は「めくはす」?

古語辞典を見ると「めくはす」という言葉が載っています。

目くばせをする。
 出典『源氏物語』「若菜上」
「『あな、かたはらいた』とめくはすれど、聞きも入れず」
[訳]「ああ、みっともないと」と目くばせをするけれど、聞き入れもしない。

出典:学研全訳古語辞典「めくはす」

\次のページで「意味も成り立ちも違う「目配せ」と「目配り」」を解説!/

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