1.世話になった上司に後ろ足で砂をかけるような形で仕事を辞めてしまい、今でもとても後悔している。
2.先輩に部活でとてもお世話になったにも関わらず卒業式で居眠りをしてしまい、後ろ足で砂をかけてしまった。
その2「忘恩負義」
「忘恩負義」は「ぼうおんふぎ」と読む四字熟語です。「忘恩」は恩を忘れること、「負義」は義理に背くことを意味し、このことから、恩義を忘れて義理に背くことを意味します。
1.どのような事情があれど、お金を援助してもらって借りたまま逃げる忘恩負義はあってはならない。
2.突然連絡もせず退職をした上に、競合会社に就職するなんて忘恩負義も甚だしい。
「恩を仇で返す」の対義語は?
身に受けた恩に感謝するどころか、かえって害を加えるという「恩を仇で返す」と反対の意味を持つ言葉にはどのようなものがあるのでしょうか。以下で詳しく確認していきましょう。
その1「仇を恩で報ずる」
「仇を恩で報ずる」は「あだをおんでほうずる」と読みます。恨みのある者にかえって情けを持って恩を施すという意味のことわざです。恩のある者に対して不利益を与える「恩を仇で返す」とは真逆の意味だと言えるでしょう。
1.今まで散々迷惑をかけられた恋人だがどうしても憎み切れないので、仇を恩で報ずるというように助けてあげようと思う。
2.恨みのある相手に逆に施しをしてあげるような徳のある人はなかなかいないだろう。
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