
端的に言えば恋は盲目の意味は「恋をすることで常識や理性を見失う」ですが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。
高校で国語教師をしていた経歴を持つ、現役ライターのhiyoriを呼んです。一緒に「恋は盲目」の意味や例文、類語などを見ていきます。

ライター/hiyori
大学で近現代日本文学を専攻し、その知識を活かして国語教師として教壇に立っていた経歴を持つ。現在はライターとして様々な情報を発信している。難しい言葉もわかりやすい言葉で解説していく。
「恋は盲目」の意味や語源・使い方まとめ

みなさんは「恋は盲目」という言葉をご存知でしょうか。日常生活ではあまり使用されない言葉ですが、漫画やアニメ、小説などでもよく出てくる言葉なので一度は聞いたことがあるという人も多いでしょう。今回は、そんな「恋は盲目」について解説をしていきたいと思います。
それでは早速「恋は盲目」の意味や語源・使い方を見ていきましょう。
「恋は盲目」の意味は?
「恋は盲目」には、次のような意味があります。
恋は常識や理性を失わせてしまう、の意。
出典:大辞林 第3版(三省堂)
「恋は盲目」は「こいはもうもく」と読むことわざです。「盲目」は文字通り周りのことが見えなくなってしまうという意味で、誰かに恋をすることによって何も見えなくなり、常識や理性を失ってしまっている状態を表します。
みなさんの周りにも、誰かに夢中になるほど恋をして周りからの言葉が聞こえなくなる人はいませんか?このように、相手に夢中になることで悪い点をすべて良いように捉えてしまったり、自分のことを好きだと勘違いしてしまったりするなど、客観的に捉えることができなくなったり冷静さを欠いたりする状態になることを指しているのです。
このことわざは性別に関係なく男性、女性両方が対象になります。また、片思いの場合や両思いの場合のどちらにも使用できるので覚えておきましょう。
「恋は盲目」の語源は?
次に「恋は盲目」の語源を確認しておきましょう。
この言葉は、イギリスの著名な劇作家であるシェイクスピアの『ヴェニスの商人』という喜劇に由来します。ジェシカという登場人物のセリフが元になっているのです。セリフはのちに、翻訳者である浅野馮虚が「Love is bind」を「恋は盲目」と訳しました。
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