その2「逆上する」
「逆上する」(ぎゃくじょうする)は、「興奮して、頭や顔などに血が登って普通の精神状態ではなくなること」の意味です。「逆上した彼はあたりにあった机をひっくりかえして暴れはじめた」などと使われます。なお、「逆ギレ」という言葉がありますが、この場合は、「本来怒られるべき人が居直ってしまい、反対に怒っている人に対して怒りを覚えること」です。
その3「我を忘れる」
「我を忘れる」とは、「何にかに夢中になりすぎて心を奪われること」の意味です。あるいは「理性を失うほど興奮する」という意味もあります。何かに夢中になると、自分で自分のことを意識や理性から忘れ去ってしまい、いつもの自分らしくない言動や反応をしたりしてまわりの状況をうまく判断できなくなるということです。「その絵の描写されたあまりに素敵な情景に我を忘れてしまった」などと使われます。大変よく似た言葉に「無我夢中」がありますが、同じような精神状態のときに使われるのです。「その絵に描写されたあまりに素敵な情景に我を忘れて見とれてしまった」などと言います。
「血迷う」の対義語は?
「血迷う」の対義語は何でしょうか。
その1「冷静になる」
「冷静になる」の「冷静」とは、「落ち着いていて動揺がない状態」という意味です。「冷静な判断」という場合は、「その時々の感情に左右されることなく、落ち着いて熟考してから決める」という意味になります。「危険な状況にある時ほど冷静さが必要だ」などと使われるのです。
その2「落ち着く」
「落ち着く」とは「高まっていた気持ちが静かな、穏やかな状態になること」です。ほかにも「住むところや仕事などが決まる」とか「懸案となっていたことの結論がでる」という意味もあります。「あの選手はいつもの練習どおりに落ち着いて演技できれば高得点がでるだろう」などと使われるのです。
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