その2「豪胆」
「豪胆(ごうたん)」の意味は「度胸がすわっていて肝が太いこと」。あるいは、そのさまを表す言葉です。前述の「剛腹」の「剛」を使って「剛胆」と書くこともできます。「豪」という字の意味は「まわりを威圧するほどの勢いがあるさま」。一方の「剛」には「意志が強くて物事に動じないさま」という意味があります。
「不敵」の対義語は?
「不敵」には明確な対義語といえる表現はないようです。そこで「度胸があって物事に恐れないこと」と反対の意味合いを持つ言葉を、いくつか紹介していきます。
その1「臆病」
「臆病」は前述の「豪胆」の対義語なので、「不敵」とも反対の意味合いを持つ言葉といえるでしょう。「臆」という漢字には「自信がない」という意味があります。病的にビクビクするさまや、怖気づく様子が見て取れますね。
その2「小胆」
「小胆(しょうたん)」は「大胆」や「豪胆」の対義語。「気が小さくて 度胸がないこと」を意味するので、こちらも「不敵」と反対の意味合いを持つ言葉といってよいでしょう。「小心(しょうしん)」に言い換えることもできます。
「不敵」の英訳は?
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日本語の「不敵」は英語で表現すると、どのようになるのでしょうか?ここからは日本というフィールドを離れて、文化や習慣の異なる英語圏の視点から「不敵」の英語訳を見ていきましょう。
その1「fearless」
「不敵な」という日本語を英語で表現する場合、「fearless」という英単語が使えます。「不安・恐れ」といった意味の「fear」に「~が無い」という意味の接尾辞「less」がついていますね。
この「fearless」に併せて「dauntless」も覚えておきましょう。「脅す・威嚇する」といった意味の「daunt」に「less」がついて「勇敢な,不敵な」といった意味になります。「fearless」と「dauntless」、どちらも名詞ではなく形容詞であるという点に注意しましょう。
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