国語言葉の意味

「気を遣う」「気を使う」はどっちが正しい?意味や使い方・例文・類語なども語学系主婦ライターがわかりやすく解説

今回は「気を遣う」という言葉を解説しよう。
気を遣うとは相手のことをいろいろ考えて言動することをいうが、「遣う」と「使う」のどちらの漢字を使うと良いか分かるか?実は意味の違いがあるぞ。
ここに語学系主婦ライターの小島ヨウを呼んです。一緒に「気を遣う」という慣用句の説明、類語や英訳などを紹介する。

ライター/小島 ヨウ

言葉の使い方、漢字の意味に興味を持ち、辞典で調べまくるアナログ主婦ライター。分かりやすく、読みやすい文章を心がけている。

「気を遣う」の意味と使い方は?

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では、「気を遣う」の意味を詳しく見ていきましょう。

「気を遣う」の意味

「気を遣う」を調べるとデジタル大辞泉では「気を配るに同じ」と出てきました。そこで「気を配る」で再度調べます。

さまざまに注意を払う。配慮する。

出典:デジタル大辞泉(小学館)「気(き)を配(くば)・る」

「気(き)」とは生命・意識など心の動き、状態、働きを総合して表現したもので精神ともいえます。「配る」とは分けて与える、方々に行き渡らせること。また「遣う」はある物あることに働かせる・目的のために用いる、などの意味です。よって「気を遣う」とは自分の心・注意を働かせて、あちらこちらに行き渡らせること、となります。

「気を遣う」の使い方を例文でチェック

では「気を遣う」の使い方を例文とともに確認していきましょう。

1.お気遣いいただき、ありがとうございます。
2.初めての一人暮らし、母が気を遣っていろいろ買ってくれた。
3.急な雨、気を遣う私は友人を車で送った。

1.の「気遣い」は「気を遣う」の名詞形、接頭辞の「お」をつけて丁寧語になっています。よく感謝の言葉とともに使われますね。

2.は母の愛、3.は親切心を「気を遣う」という言葉で表現しています。受ける側は素直に「ありがたい」でしょう。

「気を遣う」と「気を使う」どっちの漢字が正しい?

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「気を遣う」「気を使う」結論からいえばどちらも正解です。ですが、少し意味に違いが。気を遣うは「人のため」、気を使うは「自分のため」に「気」をつかっているニュアンスになります。

「気を遣う」は上の例文にあるように思いやりの行動です。では「気を使う」の例文をみてみましょう。

1.敏感肌なので化粧品に気を使う。
2.上司の顔色をうかがって気を使ったよ。
3.個人情報の扱いには気を使う。

「気を使う」は自分が得になるようにあれこれ注意を払う意が含まれます。例文の1.は、自分の体のために。2.と3.も自分に不利益にならぬよう、上司や情報の扱いを丁重丁寧にするという気持ちが。しかしながら「遣う」という漢字はあまりなじみがなく、通常の書き言葉ではどちらの意図でも「気を使う」が用いられます。

「気を遣う」の類語

では次に、さまざまに注意を払うという意味で他の言葉をみていきましょう。

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