どんな内容の詩?「怯懦」の使われ方は?
『青春の詩』の内容は要約すると、精神的な老いは肉体と違い、年齢を重ねるのではなく理想を失ったときに訪れるというもの。この詩の一節を以下に示します。
優れた創造力、逞しき意志、炎ゆる情熱、
怯懦を却ける勇猛心、安易を振り捨てる冒険心、
こう言う様相を青春と言うのだ。
青春であるとする一つの条件として、『「怯懦」を却(しりぞ)ける勇猛心』とありますね。猛る勇気をもって「怯懦」を追いやることで、精神的な若々しさが保てるということです。
「青春」という強み
『青春の詩』では勇猛心や冒険心が青春の様相であり、猜疑心や不安などが人を老いさせると述べています。現実にも、IT化が進む昨今において、還暦を超えた方がスマートフォンやタブレット端末に挑戦して使いこなしているのをみると、『若いなぁ』と頭が下がりますね。その傍らで、50代の人が『もう若くないから』と年齢を理由にできないことの言い訳をしているのは、情けなくなってしまいます。
時間は待ってはくれません。50代も70代もいつかは我が身のこと。『青春の詩』で言われていることを教訓に、いつまでも冒険心を忘れずにいたいものです。
「怯懦」の克服は焦らずに
この記事では「怯懦」について、言葉の意味を関連語とともに包括的に解説しました。さらに「怯懦」が使われている『青春の詩』にも触れています。
だれにでも怖いものはありますよね。ほかの人に『そんなの大したことない』と言われても、本人が怖いと思えばそれが真実です。大切なのは怖いと思うこころを、ゆっくりでもいいので、自分自身が受け止める勇気ではないでしょうか。そのこころを認めたうえで「怯懦」を避けるなり打ち勝つなり、自分で対処方法を築いていくことが、『青春』であり続ける要件なのでしょう。
この記事が「怯懦」という言葉の意味を知り、いつまでも精神的に若々しくあることのきっかけになれば幸いです。