国語言葉の意味

偉人にも人気の「怯懦を却る」とは?意味・例文・類語・対義語・英語とともにwebライターが解説!

勇壮:勇ましく意気盛んな様子

「壮」は、「血気盛ん」「つよい」などの意味をもつ漢字です。「勇壮」と聞くと筆者は、ジブリの映画『もののけ姫』のセリフ『勇壮なる蝦夷の一族あり』を思い出します。

「怯懦」は英語ではなんという?

国際化と叫ばれ始めてから久しい現代においては、言葉の意味について日本語だけではなく英語表現も押さえておきたいところですね。「怯懦」にはどんな英語訳があるのでしょうか。

cowardice:臆病・小心・ひきょう

「臆病」や「小心」など「怯懦」の国語辞典での記載や類義語で紹介した言葉のほか、「ひきょう」とも訳される単語です。

timidity:臆病

「臆病な」という形容詞「timid」の名詞形。語源であるラテン語「timeo」は「怖がる」という意味。

pusillanimity:小胆・小心

英和辞典で引くと「小胆」や「小心」と、「怯懦」の類義語で挙げた言葉が並びます。

no-img2″>
 <figcaption class=桜木建二

「怯懦」に関連する言葉たちを紹介してもらった。これで「怯懦」の意味の理解を、確かなものにできたんじゃないか?ところで、日常生活ではそうそう見かけることのない「怯懦」だが、あるアメリカ人実業家の詩の和訳に出てくるらしい。せっかくだから、その詩の内容をのぞいてみようか。

詩『青春』に登場!『怯懦を却ける』の意味とは?

image by iStockphoto

「怯懦」はアメリカ人の実業家であり、詩人でもあるサミュエル・ウルマンの詩『青春の詩』の和訳に登場します。『青春の詩』は戦後日本の統治を担ったマッカーサー元帥も愛したとのこと。この記事の最後に、「怯懦」を用いた一節もある『青春の詩』について、内容をすこしみてみましょう。

『青春の詩』の誕生と伝来

『青春の詩』はサミュエル・ウルマンが70歳代の1910年代に書かれたとのこと。この青春とはいわゆる思春期のことではなく、若々しいこころの持ち方のことを指します。日本への伝来はマッカーサー元帥が愛して執務室にかけられていたこの詩を、アメリカの雑誌が取り上げたことがきっかけのようです。

上記のアメリカの雑誌に掲載されていたこの詩が、山形大学や群馬大学で教鞭を取ったことのある岡田義夫氏の目に留まりました。岡田氏はこれを自分用に和訳して自室に掲示していたそうですが、人づてに広まって群馬県の地方紙に載ったことで記録として残るとともに日本でも広まっていきます。

\次のページで「どんな内容の詩?「怯懦」の使われ方は?」を解説!/

次のページを読む
1 2 3 4
Share: