
1.テスト前日は飲み会に行っていた。言うまでもなく単位は取得できなかった。
2.言うまでもないが、このプロジェクトはわが社にとって重大な意味を持つ。心して取り組むように。
3.監視カメラの動画に写っているのは彼だけだ。彼が犯人なのは言うまでもない。
1では、飲み会にいったという事実を先に述べることで聞いている人におそらく勉強しなかったのだろうということを想定させ、その結果として当然の事実を繋げるのに使われています。
2は先に「言うまでもない」と述べることで「当然理解しているべきこと」というプレッシャーをかける効果を与えている例です。
3では根拠が先に述べられた上で「彼に決まっている」と断言するのに使われています。
このように使い方次第で様々な意味を持たせることができるのですね。

「言うまでもない」とはつまり当たり前だということを表現している。少し硬い表現なので仕事やかっこよく言いたいときに使うと良いだろう。
さらに古い表現で「言わずもがな」も同じ使い方ができるぞ。
その1「疑いの余地がない」
事実かどうかを確認した方が良いのではないか、と思う隙もないくらいに明らかだという意味です。
すがすがしいほど明らかである状態を示す点で「言うまでもない」の類義語と言えるでしょう。こちらはポジティブな意味・ネガティブな意味両方で使うことができます。
その2「当然だ」
「言うまでもない」の意味をシンプルに言うとしたら「当然だ」「当たり前だ」と表現することができます。
しかし、分かりやすい表現だからこそ状況によっては他の言葉に比べて強く聞こえ、威圧的に受け取られる可能性があるかもしれません。
「毎日あんなにがんばっていたんだから、当然だよね!」のようにポジティブな場面で使うと良いでしょう。
\次のページで「その3「火を見るよりも明らかだ」」を解説!/