理科生物

3分で簡単種間競争!生態系のバランスとの関係は?具体例を交えて現役理系学生ライターがわかりやすく解説!

よぉ、桜木建二だ。今回は「種間競争」について解説していくぞ。

種間競争という言葉は、生物学で登場する用語の1つだ。生態系のバランスについての理解を深めるためには、種間競争の概念が必要となる。また、近年よく話題になる環境問題について考察する際にも、種間競争の考え方が役立つぞ。このような理由から、種間競争について学んだことが無駄になることはないと言えるだろう。ぜひこの機会に、種間競争についての理解を深めてくれ。

工学の視点で生態系について学んだことがある学生ライター通りすがりのペンギン船長と一緒に解説していくぞ。

解説/桜木建二

「ドラゴン桜」主人公の桜木建二。物語内では落ちこぼれ高校・龍山高校を進学校に立て直した手腕を持つ。学生から社会人まで幅広く、学びのナビゲート役を務める。

ライター/通りすがりのペンギン船長

工学部所属の現役理系大学生。環境工学を専攻している。高校時代は生物を学んでいなかったが、大学進学後に工学的な視点から生態系について詳しく学んだ。

種間競争について学ぼう!

image by iStockphoto

種間競争という言葉は、生物学について学ぶと高い可能性で目にするものです。特に生態系について理解を深める場合には、必ず勉強しなければならない概念ですよ。そして、近年注目されている「生物多様性」や「持続可能な社会」といったキーワードとも深い関係を持ちます。

この記事では、はじめに種間競争がどのようなものであるのかを説明しますね。その後、種間競争が生物群集全体にどのような影響を与えるのか種間競争を数理モデルで表現するとどのようになるのか、といった専門的な内容にも触れます。また、記事の後半では、具体的な種間競争の事例についても解説しますよ。

以下では、生物学をほとんど学んだことのないような方でも理解して頂けるように、できるだけ簡単な表現で説明を進めていくことを心がけます。ですが、見慣れない用語を見かけることもあるかもしれません。その際は、用語の意味をしっかり確認してくださいね。

no-img2″>
 <figcaption class=桜木建二

まずは、種間競争についての基礎知識を身に着けてくれ。

種間競争とは?

種間競争とは?

image by Study-Z編集部

生態系内には、多数の生物種が存在していますよね。それらの中には、共通のニッチや資源を利用している種が2つ以上存在することがありますこのような競合関係にあり、お互いが不利益を被る状態にあることを、種間競争があると表現するのです。ちなみに、ニッチとは、特定の生物種が生息する領域のことですよ。また、資源の中には、生物が食べるえさなどが含まれます。

種間競争の結果は様々です。一方の種が他方を排除する行動を取り、一方の種のみが生き残るという結果もあり得ます。競合関係にあることで、お互いの進化を促し、生態系の質を向上させることも考えらますよね。そして、種間競争の中には、直接的なものと間接的なものがあります。以上のように、種間競争には複数のシナリオが存在するのです。それゆえ、種間競争が生態系にどのような影響を与えるのかを的確に予測するのは難しいのですね

\次のページで「種間競争と生態系の関係」を解説!/

次のページを読む
1 2 3
Share: