

デカルトは数多くの書籍を残しているぞ。
デカルトの学問との出会い
学生時代には、デカルトはスコラ哲学を中心に、論理学・自然学などを学びました。ですが、スコラ哲学はキリスト教の神学の予備学とされており、その非厳密性からデカルトはスコラ哲学に対して懐疑が生まれるようになります。
このようなことがきっかけとなり、デカルトは信仰によって真理にたどり着こうとするスコラ哲学ではなく、人間の理性によって心理にたどり着こうとする近代哲学を提唱するようになりますよ。また、厳密性を重視するデカルトは数学や物理学、論理学に興味を持っていました。

デカルトは学問の厳密性を重視していたぞ。
デカルトの成果

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デカルトは様々な分野で多数の実績を残していますよ。それらの中には、数学や物理学を学ぶ際に重要となる考え方や概念が含まれています。現代のテクノロジー開発や研究で当たり前のように用いられている理論の組み立て方や普遍性に対する考え方を提唱した人物の一人がデカルトなのですね。
デカルトが具体的に提唱したのは、『機械論的世界観』と『デカルト座標系』です。以下では、これらの用語の概念について学びます。そして、それらの概念がどのように役立っているのかを学びましょう。

デカルトが提唱した内容は現代でも通用するほど高度なものであったぞ。
機械論的世界観

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ここでは、デカルトの物体の運動に関する考え方をまとめたものである機械論的世界観について解説していきます。この概念がどのようなものであるのか、現代の物理学にどのような影響を与えたのかということを学びますよ。
機械論的世界観には間違いがありますが、ニュートン力学の基礎とほぼ同じ内容になっています。ですから、機械論的世界観について知ることで、17世紀の前半にデカルトがいかに先進的な考え方を持っていたかということが理解できるでしょう。

ここでは機械論的世界観について紹介するぞ。
\次のページで「ニュートン力学の駆け出しとなった機械論的世界観」を解説!/