
その2「先輩風邪を吹かせる」
「先輩風邪を吹かせる」とは、先輩が後輩に対して見下げた態度で接することです。「先輩風邪を吹かす」とも言い、「風を吹かす」とは、それらしい様子を振る舞うという意味になります。いい意味では使われず、「先輩の立場だからと言って偉そうにするな」といった批判的なニュアンスがあるのです。「キャプテンは先輩風を吹かせてチームのメンバーに説教した」などと使われます。
その3「肩で風を切る」
「肩で風を切る」とは、肩で風をかき分けながら威勢よく得意になって歩くことです。「風を切る」とは、「弓矢が風を切って早く鋭く進む様子」からヒントを得たもので、「ボーナスの評価がよかった彼は肩で風を切ってオフィスを歩き回っている」などと使われます。いい意味でも悪い意味でも使われる便利な言葉です。
「ふんぞり返る」の対義語は?
「ふんぞり返る」の対義語は何でしょうか。
その1「かしこまる」
「かしこまる」は、「うやうやしく丁重にうやまう」「おそれつつしむ」「つつしんで目上の人の言葉を承る」「姿勢を正して座る」とい言ったたくさんの意味があります。「かしこ」とは「畏まる」とも書き、「畏」とは「おそれ敬うこと」の意味です。「王様の訓示を臣下の人々はかしこまって聞いていた」などと使われます。
その2「実るほど頭を垂れる稲穂かな」
「実るほど頭を垂れる稲穂かな」(みのるほどこうべをたれるいなほかな)とは、稲の穂に実がたくさんになると、その重さで垂れ下がってしまうという様子から例えて、学識や徳を積めば積むほど、そういった人は偉そうな態度は取らず、かえって謙虚になってまわりに頭を下げてあいさつするようになるということのことわざです。日本人の美徳を語った魅力的なことわざと言えますね。
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