「受け売り」の使い方は?
「受け売り」は以下のように使用します。
1.これは友人からの「受け売り」だが、勝負は時の運とも言う。あまり落ち込みすぎるな。
2.彼は良いことを言ってるように聞こえるけど、あれってほとんどお兄さんの「受け売り」なのよ。
3.やっと「受け売り」分として置いてあった在庫がはけたよ。
1、2の例文はどちらも意見に対する「受け売り」の例です。人の意見を、自分を介してまた他の人に伝えているという意味になっています。意見に対して「この意見」「あれ」などと指示しておき、「受け売りだ/である」という風に繋げることが多いです。3は商品に対する「受け売り」の例ですが、現在の日本ではなかなかこの用法は使われていません。
「受け売り」の印象について
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「受け売り」は状況によって印象の変わる言葉です。ある人にとっては良い印象を抱くきっかけになり、ある人にとっては悪印象を引き起こすことになるでしょう。その違いはどこから生まれるのかということについて、以下で解説していきます。
重要なのは、どのような印象を与えるか踏まえた上で使うことです。場合によっては、悪印象と分かりつつ使わなければいけないときもあるでしょう。しかし、それを想定した上で使用できているのであれば、立派に「受け売り」を使いこなせていると言えます。
「受け売り」を使うと謙虚に見える?
「受け売り」は時に、謙遜目的で使われることがあります。誰かが意見を言い、それに対して賛辞が集まった時などに、「実はこれは○○さんの受け売りでして…」などと発言することで、「自分の功績ではありませんので」と暗に言い含めているわけです。
意見を出した際の態度にもよりますが、意見そのものよりも、状況に適した意見を出せているという印象が強ければ、これは謙遜と取られます。結果的に「遠慮深い人だ」という印象が強くなり、好印象となるわけです。
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自分の意見が無い人と思われることも!
「受け売り」は他人の意見を別の人が言う行為を示します。つまり、その人自身から出てきた意見ではない、という捉え方ができるわけです。そのため、あまり多用していると「自分の意見を言わない人」と思われることがあります。そうでなくても、聞いていた人から「それで、あなたはどう思うんですか?」と聞き返される場合もあるでしょう。
「受け売り」そのものが悪いわけではありません。しかし、今は一体誰の意見が求められているのか?ということに注意して、自分の意見が必要なときは「受け売り」に頼らないようにしましょう。
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