・コストの値上がりには何とか対応したが、今度は売り上げの大幅減ときた。まさにうちの会社は前門の虎後門の狼の操業状態だ。
・今日は学校では先生に怒られ、家に帰ってはお母さんに怒られる。まさに前門の虎後門の狼の日だ。
その3「泣き面に蜂」
「泣き面に蜂」は「なきつらに・はち」と読む、「不幸や不運が重なること」という意味のことわざです。表記や言い方は、「泣きっ面に蜂」と「っ」を加えても問題ありません。泣いている顔を蜂に刺されたら、災難のダブルパンチですよね…。
「一難去ってまた一難」とは、若干ニュアンスの違いがあるので気を付けましょう。「一難去ってまた一難」の場合は、1番目の災難が既に経穴している状態であることが暗示されるのに対し、「泣き面に蜂」の場合は、1番目の災難がまだ終わらないうちに、2番目(、3番目…)の災難が立て続けにやってきた…というニュアンスになります。
例文を見てみましょう。
・彼女にフラれたショックからまだ立ち直れていないのに、今度は会社をクビになった。まさに泣き面に蜂だ。
・ただでさえ売り上げが落ちていて厳しいところだったのに、コロナウイルスでさらに客が減ってしまった。泣き面に蜂だよ。
「一難去ってまた一難」の対義語は?
「一難去ってまた一難」の対義語は「渡りに船」です。意味などを確認していきましょう。
「渡りに船」
「渡りに船」は「わたりにふね」と読み、「必要な物がそろったり、望ましい状態になったりして好都合なこと」という意味の慣用句です。これから川を渡ろうとするも交通手段がなくて困っているとき、突然船が現れたら助かりますよね。
「渡りに船」は厳密に言えば「一難去ってまた一難」の対義語ではありません。しかし、次々と災難が発生する様子を表す「一難去ってまた一難」と、必要な時に幸運が訪れる「渡りに船」には反対の意味があるともいえるでしょう。
例文を見てみましょう。
・最近パソコンの調子が悪かったが、電器屋さんに行くと新モデルが半額セールで販売されていたため、渡りに船と思って買ってしまった。
・お財布の事情が厳しく、給料日までは外食は控えようと思っていたが、部長がおごってくれるというので、渡りに船と思いついていった。
「一難去ってまた一難」の英訳は?
image by iStockphoto
「一難去ってまた一難」の英語表現は「out of the frying pan and into the fire」です。意味などを確認していきましょう。
\次のページで「「out of the frying pan and into the fire」」を解説!/