1.大型台風の上陸被害からようやく復興したところで大地震が発生するとは、一難去ってまた一難だな…。
2.ようやく盲腸が完治して退院したのに、今度は交通事故で足を骨折してしまった…。一難去ってまた一難とはまさにこのことだよ。
3.リーグ打点トップの4番を打ち取ったが、次の5番バッターはリーグホームラン数トップだ。一難去ってまた一難の打線だな。
例文1では、「大型台風の被害」という災難が復興によって終了した直後に、「大地震」という新たな災難が発生した…という文脈で「一難去ってまた一難」が使用されています。
例文2では、「盲腸」という災難が退院したことにより終了しました。しかし、すぐ後に「交通事故に遭い骨折する」という新しい災難に見舞われました…という文脈で「一難去ってまた一難」が使用されています。
例文3では、「リーグ打率トップの4番打者と対戦する」という災難が、打ち取ったことで無事に終了しましたが、直後に「リーグホームラン数トップの5番と対戦する」という災難が控えている…という文脈で「一難去ってまた一難」が使用されていますね。
ここまで見てきた通り「一難去ってまた一難」は、1つ目の災難が終わり区切りがついたところで、すぐに2つ目の災難がやってくる…という意味となります。1つ目の災難と2つ目の災難が同時進行することは原則ないので気を付けましょう。
「一難去ってまた一難」の類義語は?違いは?
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「一難去ってまた一難」の類義語には「虎口を逃れて竜穴に入る」「前門の虎、後門の狼」「泣き面に蜂」があります。意味などを確認していきましょう。
その1「虎口を逃れて竜穴に入る」
「虎口を逃れて竜穴に入る」は「ここうを・のがれて・りゅうけつに・はいる」と読む、「一難を逃れて、また他の難儀にあう。次々に災難にあうたとえ」という意味のことわざです。虎が住んでいる場所から逃れて別の穴に逃げたら、そこには竜が住んでいた…とはまさに恐ろしいですよね。
「一難去ってまた一難」とは意味やニュアンスの違いはありません。例文を確認してみましょう。
・上からハトが糞を落としてきたので避けたら、下にあった犬の糞を踏んでしまった。まさに虎口を逃れて竜穴に入るだな…。
・娘の高校受験がようやく終わったと思ったら、今年は息子の大学受験だ。虎口を逃れて竜穴に入るような展開だなぁ。
その2「前門の虎、後門の狼」
「前門の虎後門の狼」は「ぜんもんのとら・こうもんのおおかみ」と読む、「一つの災いを逃れても別の災いにあうたとえ」の意味を持ったことわざです。中国の『評史』という書籍が由来となっています。前の門に虎がいて、それを避けても後ろの門に狼がいたら身動きが取れないですよね…。
こちらも、「一難去ってまた一難」と意味やニュアンスの違いはありません。例文を見てみましょう。
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