国語言葉の意味

「虐げる」は国家や宗教もする行為?類語・対義語・例文・英語とともに言葉の意味をwebライターが解説!

よお、ドラゴン桜の桜木健二だ。この記事では、「虐げる」について解説する。
「虐げる」はひどい扱いをするってことだよな。この理解は一般的なセンスだと思っているが、しかし国家間や宗教間の対立で世界的にしばしばみられる行いのようだし、日常のなかですら、子供と大人の間などでたびたび問題になっている。加害者側は教育やしつけだと、確信犯的にやっているケースも多いだろう。「虐げる」による悲しい結果を避けるために、第一歩として言葉の意味や定義をしっかり押さえておくことが必要だ。
今回は『よく考えたら自分も親に虐げられてたかも』って呟いてたライターのぷーやんを呼んだ。「虐げる」の意味と使われ方について、説明してもらおうか。

解説/桜木建二

「ドラゴン桜」主人公の桜木建二。物語内では落ちこぼれ高校・龍山高校を進学校に立て直した手腕を持つ。学生から社会人まで幅広く、学びのナビゲート役を務める。

ライター/ぷーやん

webライター歴7年。鍛えられた語彙と文章力は本業でも発揮され、社内ルールの書き換え担当に。親から子へ「虐げる」行為が遺伝的に伝染していく現象に、強い関心を寄せている。

「虐げる」の意味って?

image by iStockphoto

「虐げる」の意味を調べていく前に、読み方を確認しておきましょう。「虐げる」は「しいたげる」と読みます。

「虐げる」を辞書でみてみよう!

まず国語辞典での辞書引き結果をみてみます。

[動ガ下一][文]しひた・ぐ[ガ下二]《「しえたげる」の音変化》むごい扱いをして苦しめる。虐待する。いじめる。「異教徒を―・げる」
出典:デジタル大辞泉(小学館) 「虐げる」

「虐」は、虎が爪で獲物を押さえつけていることを表わしている漢字。これが転じて、辞書にあるようにひどいことをして相手を苦しめる、という意味が成り立っています。しばしばテレビで「虐待」のニュースをみかけますね。「虐待」は「虐げる」ことを日常的に繰り返すことを意味しています。

例文で「虐げる」の使い方を確認!

辞書で言葉の意味を確かめたあとは、例文で使い方をみていきましょう。

1.圧政によって長年「虐げられ」てきた市民が、団結して王政を打破した。
2.自己肯定感が低いと、相手を「虐げる」ことで自分を保とうとしがちだ。
3.「虐げられ」て育った人は、自分の子供を同じように「虐げ」ようとしてしまう傾向があるらしい。

例文1はフランスの市民革命など、世界史上で幾度も起こったものです。例文2はみるからに悪業ですが、やっている本人には自覚がないもの。例文3は学校などに強い縦社会がある場合にも、よくみられる光景ですね。例文2や3のように自分がなってしまっていないか、気をつけたいものです。

\次のページで「「虐げる」の類義語3選!」を解説!/

次のページを読む
1 2 3 4
Share: