国語言葉の意味

【慣用句】「媚を売る」の意味や使い方は?例文や類語を現役文学部生ライターがわかりやすく解説!

「媚を売る」の対義語は?

つづいて、「媚を売る」と反対の意味を持つ言葉について学習します。

その1「反抗する」

相手の発言や意見を完全に否定して受け入れないことを指します。

機嫌をとるために相手の言うことをすべて聞く「媚びを売る」とは正反対の状態ですね。

「抗う」という字からも分かりますが基本的には立場が下の者が上の者に対して行う場合に使われます。

その2「高ぶる」

必要以上に偉そうにふるまう様子を指します。

「媚びを売る」で自分を過剰に下げることと反対になる点で対義語と言えるでしょう。

興奮するという意味でも使われるので前後の文脈に注意しましょう。

その3「自立」

自分自身の力だけで生きていくということです。

権力に頼ろうと相手に取り入る「媚びを売る」とは全く反対の発想ですね。

対義語の中でも唯一ポジティブな表現なのもポイントです。

「媚を売る」の英訳は?

image by PIXTA / 73968905

最後に「媚を売る」の英語での表現について学びましょう。

その1「butter up」

人に気に入られる目的でお世辞を言ったり機嫌をうかがったりすることを表現できます。

「butter」は食べ物のバターを指し、動詞として「バターを塗る」と言う意味で使える単語。由来としてはそこからバターを塗り広げることと人の良いところを広めることをかけて「お世辞を言う」という意味も生まれたという説があります。

その2「flatter」

お世辞を言って気に入られようとするという意味の動詞です。おだてることで良い気分にさせ何かをさせるときにも使えるので必ずしも悪い意味ではありません。

「Don’t flatter me!」で「おべっか言わないで!」というセリフになるので覚えておくと便利でしょう。

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