
端的に言えば媚を売るの意味は「お世辞を言うなどして相手の機嫌を取ること」ですが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。
日本語学を学び学習ライターを経験したfleurを呼んです。一緒に「媚を売る」の意味や例文、類語などを見ていきます。

ライター/fleur
小学校の頃の趣味は広辞苑を読むこと。日本語学を専攻し、出版社で校正を担当した経験も活かしわかりやすい日本語解説記事を発信する。
「媚を売る」の意味は?
「媚を売る」には、次のような意味があります。
相手の機嫌をとるためにへつらうこと、あるいは上の人に気に入られようとすることなどを意味する表現。
出典:実用日本語表現辞典「媚を売る」
「こびをうる」と読み、必要以上に相手を褒めたり気を遣ったりして、相手に良く思われようとする態度や言動を指します。
その他にも女性が男性に対して色仕掛けをして気を引くという意味でも使われることのある表現です。
「媚を売る」の語源は?
次に「媚を売る」の語源を確認しておきましょう。
「媚び」は漢字の成り立ちを見ても分かるように主に商売女が眉を動かしながら客引きをした姿から来ています。
そしてここでの「売る」は喧嘩を売る、恩を売るにも見られるように一方的に押し付けることを表す動詞です。
この2つが組み合わされて「気を引こうと仕掛ける」意味を持つようになりました。
「媚を売る」の使い方・例文
「媚を売る」の使い方を例文を使って見ていきましょう。この言葉は、たとえば以下のように用いられます。
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