
「小言」の使い方・例文
「小言」の使い方を例文を使って見ていきましょう。この言葉は、たとえば以下のように用いられます。
1.若者はいたずらして赤ん坊を泣かせたので、祖母からお小言を食らった。
2.受験勉強をさぼっていたら父親から小言を言われた。
3.最近、兄はたびたび何事か小言を並べる。
4.同僚が仕事となるといつも小言を言っているが、職場の雰空気が悪くなるのでやめて欲しい。
「小言」は「小言を言う」や「小言を並べる」や「小言を食らう」の言い回しで使われます。また接頭語の「お」を付けて「お小言」と丁寧に言う場合もあるのです。1と2はとがめられるという意味で、3と4はくりかえし不満を伝えるという意味で使われています。

ここまで「小言」の意味や語源、例文について見てきた。
ところで、「小言」は文学作品ではいろんな漢字があてられている。たとえば「叱言」と書いて同じ発音で「こごと」と読むものがある。また、「叱責」と書いても「こごと」と読むものもある。辞書にでてくる正式な読み方ではないが、文学の世界ではこういった読み方も許されるのだ。
では、続いて「小言」の類義語や対義語、英語表現について見てみよう。
その1「不平」
「不平」(ふへい)とは、「納得することができず満足がいかないこと」の意味です。「平」という漢字には「偏りがない」とか「ごたごたすることなく平穏である」という意味になります。つまり、公平ではない状態に対して不満を感じている心理状態を表現しているのです。「不平不満」という場合もありますが、「不満」とは、目的とする基準に達していないので納得ができないという意味になります。従って、「不平不満」とは、納得することができず、いろんな愚痴をあれこれと言うことの意味です。「練習で不平ばかり言ってると今度サッカーの試合には勝てない」などと言います。
\次のページで「その2「苦言」」を解説!/