国語言葉の意味

【ことわざ】「飛んで火に入る夏の虫」の意味や使い方は?例文や類語を日本語教師の大学院生がわかりやすく解説!

・おじいちゃん、フルマラソンに出るなんて年寄りの冷や水だよ。考え直して!
・田中さんはもう90歳になるというのに、毎日運動しているばかりか、ひ孫とサッカーをしているよ。年寄りの冷や水だねぇ。

「飛んで火に入る夏の虫」の対義語は?

「飛んで火に入る夏の虫」の対義語は「君子危うきに近寄らず」です。意味などを確認していきましょう。

「君子危うきに近寄らず」

君子危うきに近寄らず」は「くんし・あやうきに・ちかよらず」と読み、「賢い人は身を慎んでおり、自ら危険なことは冒さない」という意味のことわざです。「自分から進んで危険な行動をすること」という意味の「飛んで火に入る夏の虫」とはまさに反対の意味と言えますね。

「君子危うきに近寄らず」「賢人危うきを見ず」という表現もありますが、すべて同じ意味です。

例文を見てみましょう。

・健太君はイケメンだけど、女癖が相当悪いって聞くよ。君子危うきに近寄らず、付き合わないほうがいいよ。
・怪しいアルバイト情報サイトからアルバイトの応募なんてしないほうがいいぞ。君子危うきに近寄らずだ。

「飛んで火に入る夏の虫」の英訳は?

image by iStockphoto

「飛んで火に入る夏の虫」の英語表現は「moth flying into the flame」です。意味などを確認していきましょう。

「moth flying into the flame」

moth flying into the flame」は直訳すると「炎に飛び込んでいくガ」という意味になります。「飛んで火に入る夏の虫」の英語訳としてはピッタリな表現ですね。日本語では「虫」と種類までは特定していませんが、英語では「moth(ガ)」という英単語が使用され、虫の種類が特定されているのが興味深いですね。

例文を見てみましょう。

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