国語言葉の意味

「面食らう」の意味や使い方は?例文や類語を読書好きWebライターがわかりやすく解説!

よお、ドラゴン桜の桜木建二だ。この記事では「面食らう」について解説する。

端的に言えば面食らうの意味は「驚く」だが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。

接客業で鍛えられた語学力を持つAYAを呼んだ。一緒に「面食らう」の意味や例文、類語などを見ていくぞ。

解説/桜木建二

「ドラゴン桜」主人公の桜木建二。物語内では落ちこぼれ高校・龍山高校を進学校に立て直した手腕を持つ。学生から社会人まで幅広く、学びのナビゲート役を務める。

ライター/AYA

長年接客業で培った「正しい敬語」を武器に、新人教育の経験も豊富なライターAYAが「面食らう」について読み方から使い方、よくある読み間違いも含めて、分かりやすく解説していく。

「面食らう」の意味や語源・使い方まとめ

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「面食らう」という言葉の意味をご存じでしょうか?「面食らった」経験は誰にでもあるでしょう。ではなぜ「面食らう」という表現をするのか知っている方はいるでしょうか?今回は「面食らう」について詳しく解説をしていきます。

それでは早速「面食らう」の意味や語源・使い方を見ていきましょう。

「面食らう」の意味は?

「面食らう」には、次のような意味があります。

1.突然のことに驚きとまどう。
2.まごつく。

出典:デジタル大辞泉(小学館)「面食らう」

「面食らう」とは「めんくらう」と読み、「突然の出来事に驚くさま・まごつく」の意。予想外の出来事にビックリする感情を表す言葉です。「面」という漢字が入っていることから、「驚いた表情」を表す言葉と思っている人が多いようですが、表情というよりは、「驚いた動作・気持ち」を表す言葉ですよ。また驚くというキーワードから良くないイメージを持たれがちですが、例えばサプライズや友人の突然の結婚報告といったような良い知らせなど、ポジティブな意味で「面食らう」時も用いられます。

「面食らう」の語源は?

次に「面食らう」の語源を確認しておきましょう。

「面食らう」という言葉はいつ頃から使われているのでしょうか?

戦後まで遡り食糧難の時代、色んな代用食があった時代の話です。栃の実をつぶしてうどん粉に混ぜてつくった麺の一種で「栃麺」というのが作られるようになりましたよ。この栃の実を粉にして練り込んだものをうどんにするのですが、この粉が固まるのが非常に早く、急いで麺棒で伸ばす必要があったのです。この麺棒を「栃麺棒」と呼びますが、この「栃麺棒」で素早く麺を伸ばす仕草が慌てているように見えていたようですよ。その仕草を「狼狽する」の意味の「とちめく」にかけて、「栃麺棒を食らう」という言葉が「狼狽する」の意味になりました。そして「栃麺棒を食らう」が段々と略されて「面食らう」になったのですよ。

ですので実は「面食らう」は「麺食らう」という事になりますね。

\次のページで「「面食らう」の使い方・例文」を解説!/

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