国語言葉の意味

無責任?それとも大切な言葉?「明日は明日の風が吹く」の意味や使い方・類義語などを言葉大好きライターがわかりやすく解説!

「明日は明日の風が吹く」は自分に使うことも?

「明日は明日の風が吹く」は、自分に対する開き直りに使用することもあります。あまりにも大きかったり、難しい問題に直面したとき、人は「もうどうしようもない」「自分じゃ解決できない、なるようになれ」という気持ちになるものです。そのような際に、「明日は明日の風が吹く」を使用すると、開き直ったという意思表示になります。

すべての問題に対してそのような態度ではいけないのは、もちろんです。しかし逆に、すべての問題に対して全力をつくしていては、肝心なときに動くだけの余力がなくなってしまうこともあります。ときには「明日は明日の風が吹く」という気持ちを思い出すことも大切なことです。

「明日は明日の風が吹く」の類義語は?

image by iStockphoto

「明日は明日の風が吹く」の類義語は、単語と言うよりも文章が多めです。具体的には、「何とかなる/きっと大丈夫/心配ばかりしても始まらない/なるようになれ」などになります。上記のような意味を持っている文章は、すべて「明日は明日の風が吹く」の類義語と言っても良いでしょう。

「明日は明日の風が吹く」は捉え方によって慰めであったり、開き直りであったりニュアンスがその時々で変化します。それに伴って、類義語とみなされる範囲も広くなり、該当する言葉も増えるのです。

「明日は明日の風が吹く」には英訳も?

「明日は明日の風が吹く」は、英語にすると「Tomorrow is another day.」になります。ただし見てわかる通り、英文として「明日は明日の風が吹く」と書いてあるわけではありません。あくまで意訳になります。

英語の「Tomorrow is another day.」は、やや強引に日本語として直訳すると、「明日はもう一つの日である」という意味です。今日は今日で、明日は明日。転じて、「明日は明日の風が吹く」ということになるわけです。

no-img2″>
 <figcaption class=桜木建二

日本語のことわざや言い回しなんかは、英語に直すと英語圏独特の言い回しになったりする。日本語でも英語でも、直訳すれば正しいというわけじゃないからな。

現代だから大切にしたい「明日は明日の風が吹く」

現代では、何でも行動する前に、慎重に考えるのが良いという風潮があるように思います。ミスをするのは考えが足りないからであり、考えれば対策が打てたはず。先回りしておけば、問題は最小限に食いとめられる。こういった考えは正しいときもありますが、ときに自分を追い詰めてしまいます。

ミスをしたのは、前もっていろいろ考えておかなかったから。トラブルを予想しないからこうなったんだ、という考えで、自分を含む誰かを責めるのはとても危険な考えです。どんなに考えをこらしても予想できないことはありますし、すべてのトラブルに対処しようと思うのであれば、行動や挑戦を諦めるしかありません。

それよりも失敗は起きるものとして、起きた後に乗り越える力をつける方が大切です。「明日は明日の風が吹く」を大切に、チャレンジしていきましょう。

1 2 3
Share: