国語言葉の意味

「融通」の意味や使い方は?例文や類語を元予備校講師が解説!

よお、ドラゴン桜の桜木建二だ。この記事では「融通」について解説する。

端的に言えば「融通」の意味は「滞りなく進めること」だが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。

教師や講師としても教えることに関わってきた「やぎしち」を呼んだ。一緒に「融通」の意味や例文、類語などを見ていくぞ。

解説/桜木建二

「ドラゴン桜」主人公の桜木建二。物語内では落ちこぼれ高校・龍山高校を進学校に立て直した手腕を持つ。学生から社会人まで幅広く、学びのナビゲート役を務める。

ライター/やぎしち

雑学からビジネス文章まで手掛ける現役ライター。国語の中学・高校教諭の資格も持ち、予備校講師の経験も。言葉を大切にした文章を心掛けている。

「融通」の意味や語源・使い方まとめ

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それでは早速「融通(ゆうずう)」の意味や語源・使い方を見ていきましょう。

「融通」の意味は?

「融通」には、次のような意味があります。

ゆ‐ずう〔‐ヅウ〕【▽融通】
「ゆうずう(融通)」に同じ。
「円頓(ゑんどん)―の法(のり)の灯かかげそひて」〈奥の細道〉
ゆう‐ずう〔‐ヅウ〕【融通】
[名](スル)
1 とどこおりなく通じること。転じて、必要に応じて自在に処理すること。ゆずう。「融通のきかない石頭」「融通自在」
2 必要な物や金を都合すること。やりくり。ゆずう。「資金を融通する」
3 仏語。別々のものがとけあって一体となること。ゆずう。

出典:デジタル大辞泉(小学館)「融通」

「融通」は、「物事が滞りなく進むこと」または「金銭や物品をやり取りすること」を意味して使われる言葉です。漢字を分解すれば「融(と)けて、通(つう)ずる」。固まっていたり滞っていたりすることなく、スムーズに流れるイメージでしょうか。

後者の「金銭のやり取り」の意味でも比較的よく登場します。特に年配の人が「ちょっと融通してよ(お金を貸してよ)」など言うシーンを、ドラマや小説などで目にしたことはないでしょうか。こちらは意味を知らないと理解できないことのため、合わせて覚えてしまいましょう。

この言葉は書きも読みも問われることがあります。意味と一緒に押さえてください。漢字の通りにかな書きをすれば「ゆうづう」と思うかもしれませんが、「ゆうずう」であることにも注意が必要です。「ゆずう」と読むことも出来ますが、こちらは一般的には使われません。

「融通」の語源は?

次に「融通」の語源を確認しておきましょう。この言葉はもともとは仏教用語でした。「融通無碍(ゆうずうむげ)」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。「一定の考え方にとらわれることなく、どんな事にも滞りなく対応できること」という意味で、まさに現代の「融通」に通じる意味となっています。

引用にもあったとおり、本来の「融通」は「別々のものが融けて一体となること」。個々の存在がバラバラではなく一つとなって調和する、という意味合いでした。そこから、「助け合い」や「気持ちが通じ合う」という使われ方に発展していったのでしょう。

現代でも「融通」を使う際は、そうしたニュアンスを忘れないようにしたいものです。「ちょっと融通してよ~」なんて相手に強要するのは、好ましい使い方とは言えませんね。

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