
「涼しい顔」の使い方・例文
続いて「涼しい顔」の使い方を例文を使って見ていきましょう。この言葉は、たとえば以下のような文章に用いられます。
1.彼女のせいで同僚たちが残業するはめになったのに、当の本人は涼しい顔をしていて、お礼の言葉もなかった。
2.父は浮気を責められても涼しい顔で平然としていた。
3.被害者宅の隣に住む男は犯人だったにも関わらず、涼しい顔でインタビューを受け、長めの質問に回答していた。
例文1のような人は、卒業したての新入社員によく見るタイプかもしれません。逆に言えば、周りの空気を読まないことも能力と言えるでしょう。仕事で起きたミスを全て自分自身の責任だと思ってしまう「いい人」は、会社に押しつぶされてしまうからです。特に営業マンは「涼しい顔」が出来る人ほど有能なのかもしれません。
例文2のシチュエーションで思い浮かぶのが芸能人の不倫会見です。疲労困憊で質問者に答えるタレントさんもいれば、「涼しい顔」でインタビューに答える芸人さんや落語家さんもいますよね。
例文3のような事件は、実際に過去にもいくつか起きています。ここまでくると、例文1や例文2のレベルではありませんね。むしろ「サイコパス」とでもいえるような心理面があるといえるかもしれません。
「涼しい顔」の類義語は?違いは?

image by iStockphoto
ここからは「涼しい顔」の類義語を見ていきましょう。「無関係であるかのように振る舞うさま」と同じような意味を持つ言葉を、いくつか紹介していきます。
その1「何処吹く風」
「何処(どこ)吹く風」は「何を言われようとも、全く気にかけない様子」を表す慣用句。どこで風が吹こうが、自分の知るところではないといった姿勢が見て取れます。自分のしたことを隠すわけではないので「涼しい顔」とは状況が異なりますが、見た目の様子は同じといえるでしょう。
\次のページで「その2「何食わぬ顔」」を解説!/