
「濡れ鼠」の使い方・例文
「濡れ鼠」の使い方を例文を使って見ていきましょう。この用語は、たとえば以下のように用いられます。
1.今日は天気予報で晴れだと言っていた。しかし、太郎は仕事帰りに土砂降りの雨に見舞われ、濡れ鼠になってしまった。
2.昨日は家族で川釣りに行った。兄が足を滑らせて川に落ちてしまい濡れ鼠になった。
3.自転車で外回りをしている時に夕立に遭い、濡れ鼠の状態で会社に戻った。
「濡れ鼠」の使い方を例文から学びましょう。例文1は「突然の雨で全身びしょびしょに濡れてしまった場面」を示しています。快晴という予報だったので傘を持っていなかったのですね。例文2は「釣りをしているときに足を滑らせて川に落ちてずぶ濡れになった様子」を表しています。岩場は滑りやすいので気を付けないといけないですね。
例文3は「営業中に夕立に見舞われてしまい、びしょびしょになってしまったさま」を描いています。風邪をひかないように注意が必要ですね。例文1~3のように日常生活やビジネスシーンなど幅広い場面で使うことができる表現です。いろいろな場面で活用してみましょう。

「濡れ鼠」のように「鼠」が含まれている慣用句やことわざはたくさんある。「袋の中の鼠= どうやっても逃げることができない状態」・ 「頭の黒い鼠=物を盗む人のたとえ」・「窮鼠猫を噛む(きゅうそねこをかむ) = 追い詰められた弱者が強者に対して懸命に反撃すること」などだ。まだまだ数多くの表現がある。辞書や辞典で調べてみよう。
「びしょ濡れ」
「濡れ鼠」の類義語には「びしょ濡れ」が考えられるでしょう。「びしょ濡れ」とは「びしょびしょにぬれること・ずぶ濡れ」の意。「びしょびしょ」とは副詞で「雨が絶え間なく降り続く様子」を示しています。形容動詞では「全体がすっかり濡れてしまう様子・非常に濡れて水分をたくさん含んでいること」の意。全身や服からしずくがしたたり落ちそうになるほど濡れたさまを示す言葉です。
使い方を例文から学びましょう。例文1は「台風」です。「台風の影響で風が強く雨が降っていても傘をさすことができず濡れてしまった場面」を示しています。例文2は「スポーツ」です。「夏にランニングをして汗で全身びしょびしょなさま」を表しています。雨や汗で濡れてしまう場面で使用されることが多い表現です。「濡れ鼠」と一緒に覚えておきたいですね。
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