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【ことわざ】「灯台下暗し」の意味や使い方は?例文や類語を元広告会社勤務ライターがわかりやすく解説!

よお、ドラゴン桜の桜木建二だ。この記事では「灯台下暗し」について解説する。

端的に言えば灯台下暗しの意味は「身近なことには気づきにくい」だが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。

今回は広告会社で経験を積み、文章の基本と言葉の使い方を知るライターのHataを呼んだ。一緒に「灯台下暗し」の意味や例文、類語などを見ていくぞ。

解説/桜木建二

「ドラゴン桜」主人公の桜木建二。物語内では落ちこぼれ高校・龍山高校を進学校に立て直した手腕を持つ。学生から社会人まで幅広く、学びのナビゲート役を務める。

ライター/Hata

以前は広告会社に勤務しており、多くの企業の広告作成経験を持つ。相手に合わせた伝え方や言葉の使い方も学び、文章の作成や校正が得意。現在はその経験をいかし、ライターとして活動中。

「灯台下暗し」の意味や語源・使い方まとめ

image by PIXTA / 35313740

それでは早速「灯台下暗し(とうだいもとくらし)」の意味や語源・使い方を見ていきましょう。

「灯台下暗し」の意味は?

「灯台下暗し」には、次のような意味があります。

灯台のすぐ下は暗いところから、身近な事情はかえってわかりにくいたとえ。

出典:デジタル大辞泉(小学館)「灯台下暗し」

ランプなどの照明器具は、周囲を明るく照らしてくれるものです。ですが遠くが明るい一方で、ランプそのものの周辺は下の辺りがほの暗くなっています。この様子をたとえたことわざが「灯台下暗し」。遠くにあるものには気づくことができても、すぐ足元にあるような近くにある身近な事柄に関しては気づけない状況を指しています。

周囲をしっかり理解していると思っても、身近な事情に疎くなっているのではないか。日常生活でもビジネスでも、自分への心構えや戒めなど場面問わずに用いられる言葉です。

「灯台下暗し」の語源は?

次に「灯台下暗し」の語源を確認しておきましょう。「灯台下暗し」の「灯台」とは、海岸や岬に設置された灯台ではなく、昔の室内照明器具の燭台である「灯明台(とうみょうだい)」のことと言われています。

「灯明台」とは、上に油皿をのせ、菜種油などに火を灯した照明具。室内をよく照らせるよう少し高い台になっています。周囲を照らしてくれる一方で、台の真下の辺りはほの暗くよく見えない様子をたとえたのが「灯台下暗し」の由来です。

現在ではこうした照明具が使用されなくなったこともあり、岬の「灯台」を思い浮かべる人も多くなりました。ですが岬の「灯台」は、そもそもが遠方を照らす目的で設置されているため、足元の暗さを嘆く必要はありません。比喩としても、照明器具の「灯明台」の方がニュアンスとしてもしっくり来るでしょう。

\次のページで「「灯台下暗し」の使い方・例文」を解説!/

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