陶酔陶酔」の使い方・例文
陶酔陶酔」の使い方を例文を使って見ていきましょう。この言葉は、たとえば以下のように用いられます
1.お酒の芳醇な香りに陶酔した。
2.あの役者は舞台に立つと陶酔した表情になる。
3.彼は自分の優秀さに自己陶酔している。
3つの例文を挙げてみました。例文1は高級なお酒の風味に心地よく酔った、という意味になります。「陶酔」が持つ本来の意味ですね。例文2と3は「自分自身にうっとりとなるさま」を表現していますよ。役者であればその役になりきる必要もあるでしょう。また舞台に立ち、役に入り込む事自体に快楽を覚える役者さんもいるかもしれませんね。
例文3の優秀な彼は、身だしなみも仕事もしっかりしている方なのでしょう。美の定義は人それぞれですが、努力をして手に入れている「ナルシスト」は自己表現としては素晴らしいですね。ですが周りから見ると必ずしも肯定的とは限りませんよ。「自己陶酔」はあくまで自己評価であって、「あの人は自己陶酔している」と言われる時は、ネガティブな意味合いを含むことが多くあります。

「陶酔」という言葉はどんな使い方をするのかを調べていたら、思っていた以上にマイナスの要素を含んでいるぞ。「自己陶酔・過去の陶酔感・陶酔的な発言」などと言う時は、自身で過大評価している場合が多く、用いられるときは嫌みや嘲りなどの感情が含まれている事がほとんどだ。使う側にも注意が必要な言葉だぞ。
他の言い回しや対義語などもっと詳しく見ていこう。
その1「恍惚」
「恍惚」は「こうこつ」と読み、「物事に心を奪われてうっとりとするさま」の意。「(お酒に)酔う」の意味は含まれませんが、物事に心を奪われるさまが「陶酔」との共通点なので、類義語としてふさわしいでしょう。
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