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【ことわざ】「焼きが回る」の意味や使い方は?例文や類語をWebライターがわかりやすく解説!

この記事では「焼きが回る」について解説する。

端的に言えば焼きが回るの意味は「能力が鈍る」ですが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。

情報誌系のライターを10年経験した柊 雅子を呼んです。一緒に「焼きが回る」の意味や例文、類語などを見ていきます。

ライター/柊 雅子

イベントの司会や雑誌の記事作成を仕事としてきたライター、柊 雅子。つい最近包丁で指先を切ってしまい、息子に「焼きが回ってきたか?」と言われてしまった彼女が「焼きが回る」について解説する。

「焼きが回る」の意味や語源・使い方まとめ

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それでは早速「焼きが回る」の意味や語源・使い方を見ていきましょう。

「焼きが回る」の意味は?

「焼きが回る」には、次のような意味があります。

1.焼き入れの際の火が行き渡りすぎて、かえって刃物の切れ味が悪くなる。

2.頭の働きや腕前が落ちる。年をとるなどして能力が鈍る。

出典:デジタル大辞泉(小学館)「焼きが回る」

「焼きが回る」の「焼き」とは「焼入れ」のことで、刃物を作る過程で行われる作業の一つです。

砂鉄等を原料とし、刃金(刃の鉄)を作るために江戸時代までおこなわれてきた「たたら製鉄」。「たたら製鉄」を行う「たたら場」はもののけ姫の舞台にもなりましたね。このたたら場で作られる「玉鋼(たまはがね)」が刃を作る素材となります。この玉鋼を加工し、「叩く」「伸ばす」「折り曲げる」という作業(鍛錬)を繰り返した後に成形。その成形の後に行うのが「焼入れ」です。

焼入れの第一作業は刃の全体を均一に加熱すること。これで強度が得られます。そして温度が約800度になった時点で水に沈めて一気に冷却。約800度から一気に冷却することによって刃には反りが生まれ、独特の美しさを生み出すのですが、焼入れは熱した時の刃の色や温度の見極めが熟練した腕前をもつ刀鍛冶でも緊張するほど難しく、一瞬の判断ミスが命取りになります。

その後、研ぎ(修正、調整)を行い、納得できる作品に出来上がったら氏名等の刻印が施され、完成です。

「焼きが回る」の語源は?

次に「焼きが回る」の語源を確認しておきましょう。

「焼きが回る」とは刀剣の刃を作る過程の一つである「焼入れ」の見極めを誤り、焼入れの時間が長が過ぎて切れ味や美しさが良い刃物にならなかった状態を指します。

また、「焼きが回る」が焼入れの時間が長すぎたために生じることから、年齢を重ねたことによる能力の低下を「焼きが回る」というようになりました。

\次のページで「「焼きが回る」の使い方・例文」を解説!/

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