「若気の至り」って後悔するもの?
「若気の至り」は意味上「無分別な行い」を指しています。つまり、無分別であると自分あるいは他人が判断しているため、「分別があればああはならなかった」と後悔しているという文脈で使用される場合は多いです。
しかし「若気の至り」には他にも「血気にはやる」という意味があり、少々勢い任せではあるものの若者らしい行動を取るということも示しています。一概に後悔するようなことばかりを指しているというわけではありません。
恋愛における「若気の至り」とは?
「若気の至り」は感情のまま、勢いのままに行動するようなときに使われます。そのため、慎重な行動が要求されるビジネスの世界などではほとんど出てきませんが、一方で恋愛の世界ではよく出てくる言葉です。
好きになる相手、付き合う相手、恋人との付き合い方、結婚の相手など、「若気の至り」で重大な選択をしてしまう場面は山のようにあります。ただし一方で、感情こそがもっとも重んじられるものであるのが恋愛の世界でもあるため、トラブルがあったからといって「若気の至り」の一言で片づけるのも問題があるかもしれません。
「若気の至り」には気づけない
「若気の至り」に対して、若い頃に気をつけていれば良いのでは?と考える人も居るでしょう。しかし、若い時には「若気の至り」には気づけないものです。
まず、無分別と言っても本人としては一生懸命考えた結果、「若気の至り」と称されるような行動に出ることがあります。これは経験の浅さから生じる失敗であり、本人としては精一杯の結果なのです。また、若い頃は根拠なく感覚的に「大丈夫」と感じることがあります。これもすべてが失敗に終わるわけではなく、ある程度成功に繋がることも多いため、余計に勢いに乗ってしまうことに繋がるのです。
「若気の至り」の類義語は?
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「若気の至り」の類義語は「若気の過ち/無分別/思慮が浅い/勢い任せ/青い」などの言葉があります。「若気の至り」は単語ではなく慣用句であるため、類義語も単語では置き換えられない場合が多いです。
「青い」という言葉は知らなければ何が「青い」のかわからないかもしれませんが、これは「未熟」という意味になります。果物などの多くは、熟し色づく前は緑色をしているものであり、「まだ青い」などと表現するものです。これが転じて、人としてまだ未熟であるという意味で「青い」と表現することがあります。
「若気の至り」は英語で言うと?
「若気の至り」は英語で言うと「youthfull follies」になり、単に「Youthfulness」と一言で表現されることもあります。「youthfull」とは若々しいという意味です。「Youthfulness」というと「若々しさ」という名詞になります。「若いね」という軽い一言くらいのニュアンスで捉えてください。
「follies」は「folly」の複数形で、意味は「愚行」です。つまり「youthfull follies」は「若く愚かな行い」という意味になります。
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