
端的に言えば、負けるが勝ちの意味は「一時は相手に勝ちを譲るも、戦わずして結局は勝利を得ること」ですが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。
元新聞記者で、ライター歴20年のトラコを呼んです。一緒に「負けるが勝ち」の意味や例文、類語などを見ていきます。

ライター/トラコ
全国紙の記者を7年。その後、雑誌や書籍、Webでフリーの記者などとして活動中。文字の正確さ、使い方に対するこだわりは強い。
「負けるが勝ち」の意味は?
「負けるが勝ち」には、次のような意味があります。
一時は相手に勝ちを譲り、しいて争わないのが、結局は勝利をもたらすということ。
出典:デジタル大辞泉(小学館)「負(ま)けるが勝(か)ち」
「負けるが勝ち」は、場合によって、戦わない争わないことで、相手に勝ちをいったん譲ったほうが、自分にとって有利となり、結局、自分の勝ちにつながるという意味です。
なお、「負ければ勝ち」とは言いません。これは誤りなので、使い方にもくれぐれも注意しましょう。
「負けるが勝ち」の語源は?
次に、「負けるが勝ち」の語源を確認しておきましょう。
負けるが勝ちの明確な由来はありません。ただ、『江戸いろはかるた』に搭乗します。一見、負けたように見えたとしても、あえて争うのを放棄し、いったん相手に勝ちを譲るほうが、結局のところ、勝利に結びつく例が多いことから生まれたことわざです。
「負けるは勝ち」とも言います。この表現も合わせて覚えておきましょう。
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