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【ことわざ】「猫の手も借りたい」の意味や使い方は?例文や類語を現役塾講師がわかりやすく解説!

よお、ドラゴン桜の桜木建二だ。この記事では「猫の手も借りたい」について解説する。

端的に言えば「猫の手も借りたい」の意味は「とても忙しいさま」だが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。

語学好き・英語好き・読書好きなライターくふを呼んだ。一緒に「猫の手も借りたい」の意味や例文、類語などを見ていくぞ。

解説/桜木建二

「ドラゴン桜」主人公の桜木建二。物語内では落ちこぼれ高校・龍山高校を進学校に立て直した手腕を持つ。学生から社会人まで幅広く、学びのナビゲート役を務める。

ライター/くふ

語学好き・英語好き・読書好きなライター。学習塾での経験を活かし分かりやすく丁寧な解説をお届けする。

「猫の手も借りたい」の意味や語源・使い方まとめ

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それでは早速「猫の手も借りたい」の意味や語源・使い方を見ていきましょう。

「猫の手も借りたい」の意味は?

「猫の手も借りたい」には、次のような意味があります。辞書や辞典などで正確な内容を確認しましょう。

1.非常に忙しく手不足で、どんな手伝いでもほしいことのたとえ

出典:デジタル大辞泉(小学館)「猫の手も借りたい」

ぷにぷにとした肉球とニャーニャーとかわいらしい声で近づいてくる猫。今回は「猫」が含まれていることわざを紹介します。「猫の手も借りたい」とは「ネズミを取ること以外では何の役にも立たない猫であっても、その手を借りたいと思うほど極めてい忙しいさま・誰でもいいので手伝いが欲しい様子」の意。

読み方は「ねこのてもかりたい」です。一度は聞いたことのあることわざでしょう。「非常に忙しく誰でもいいので早く手伝ってほしいという切羽詰まっている場面」で多く使用されていることわざです。「誰でもいい・役立たずでもいい」というマイナスなニュアンスを持っていることがポイント。相手に直接言うと失礼にあたるので使うときは注意しましょう。

「猫の手も借りたい」の語源は?

次に「猫の手も借りたい」の語源を確認しておきましょう。「猫の手も借りたい」は近松門左衛門の浄瑠璃「関八州繋馬」から由来していると考えられていますよ。作品の中で「~上から下までお目出度と、猫の手もかりたい忙しさ」=「上から下までお目出度と、猫の手も借りたい忙しさ」という一節が出てきます。ここから派生して「猫の手も借りたい」は「とても忙しいさま」を示す表現として伝えられたと考えられていますよ。言葉の語源を学ぶ際には文学作品にも着目してみると良いかもしれませんね。

\次のページで「「猫の手も借りたい」の使い方・例文」を解説!/

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